レイズが投手力と脚力でヤンキース下す ジャッジは11号放つ
2025.5.4 08:46 Sunday
【レイズ3-2ヤンキース】@ヤンキー・スタジアム
日本時間5月4日、ア・リーグ東地区首位のヤンキースと4位レイズの3連戦の2戦目は、レイズが3対2で勝利し、シリーズ戦績を1勝1敗に戻した。レイズは先発のザック・リテルが7回2失点の好投で2勝目(5敗)。一方のヤンキースは緊急先発したライアン・ヤーブローが4回1失点と好投したが、4番手マーク・ライターJr.が崩れて3敗目(2勝)を喫した。ヤンキースのアーロン・ジャッジはリーグ2位の11号本塁打を放ち、.432と高打率を維持している。
初回、ヤンキースの2番アーロン・ジャッジがリテルの初球のスライダーを捉え、ライトに先制の11号ソロを放つ。頼れる主砲からいきなり援護を受けたのはヤンキース先発のヤーブロー。本来はクラーク・シュミットが先発予定だったが、左脇腹の痛みで先発を回避し、ベテランのヤーブローに白羽の矢が立った。ヤーブローは2回に犠牲フライで1点を失ったものの、満塁のピンチをその1点のみで切り抜け、トータルで4回1失点と試合を作った。
5回にオースティン・ウェルズの6号ソロでリードを得たヤンキースは、8回に送った4番手ライターJr.が誤算。一死2・3塁のピンチを背負うと、レイズの5番カーティス・ミードに同点タイムリーを献上し、さらに次打者の打球を遊撃手アンソニー・ボルピーがエラーしてしまい、勝ち越しを許した。
1点のリードを得たレイズは直後の8回裏、二死1・3塁のピンチでジャッジを打席に迎えたが、セットアップのエドウィン・ウセタがここはきっちりと抑えて無失点。9回は守護神ピート・フェアバンクスが締めくくり、3対2で同地区ライバルを下した。
今季のレイズは慢性的な得点力不足に苦しめられ、自慢の投手陣を援護できない状況が続いていた。きょうも5安打のみにとどまったが、脚力でそれを補って逆転劇につなげた。8回に先頭の3番クリストファー・モレルが安打で出塁すると、すかさず代走に昨季マイナーで104盗塁のチャンドラー・シンプソンを投入。モレルも決して鈍足な選手ではないが、積極的な代走策を採り、それはシンプソンがそのイニングに2盗塁を決めたことですぐ実を結んだ。シンプソンがお膳立てしたチャンスに、スプリング・トレーニングの好調が嘘のような不振に苦しんでいるミードが同点打で応え、逆転劇が生まれた。
また、ヤンキースのジャッジは4打数2安打をマーク。初回にはMLBトップのカル・ローリー(マリナーズ)の12本塁打に迫る今季11号、さらにテオスカー・ヘルナンデス(ドジャース)を上回る33打点目を記録した。ジャッジの打率は2位にほぼ1割差の.432と圧倒的な1位に立っており、三冠は目前に迫っている。