レンジャーズ・デグロムが史上最速で通算1700奪三振に到達
2025.5.5 19:51 Monday
【マリナーズ1-8レンジャーズ】@グローブライフ・フィールド
日本時間5月5日、レンジャーズのジェイコブ・デグロムが5回1失点の好投を見せ、同じア・リーグ西地区首位・マリナーズにレンジャーズは8対1で快勝。デグロムはきょうの試合で通算1700奪三振に到達し、これはランディ・ジョンソンとダルビッシュ有を抜いて史上最速での達成となった。2勝目を挙げたデグロム、そして3回に6得点のビッグイニングを作った打線の活躍でレンジャーズは連敗を4でストップ。マリナーズは先発の新人ローガン・エバンスがキャリア初の敗戦投手になった。
今季絶好調のマリナーズ打線に対して、デグロムは5回1失点と仕事をさせず。それでも、本人はスプリング・トレーニングから向き合っていたフォームの問題に対処していたと語り、3奪三振は今季最少と、決して本調子ではなかった。しかし、調子にかかわらず試合を作るのが名投手の真骨頂。女房役のジョナ・ハイムも「どんな日でも彼は持ち前の実力を発揮する。だから、少し調子が悪くても、彼の力は失われない。本当にすごい」と舌を巻いた。
また、デグロムは2回裏にマリナーズ打線を牽引するホルヘ・ポランコから三振を奪い、マイルストーンに到達した。デグロムはこれで通算1700奪三振に到達し、通算225試合での達成は史上最速に。これまでの最速記録はランディ・ジョンソンとダルビッシュ有の230試合であり、デグロムはそれを更新した。
今季のデグロムは故障対策のためにモデルチェンジを図り、全盛期とは一味違う姿を見せている。そして変わったのはデグロム本人だけではない。これまでわずか10勝でサイ・ヤング賞に輝くなど、援護に恵まれない印象も強かったデグロムだが、今季は打線からの強力な援護に恵まれている。今季のデグロムに対する1試合あたりのラン・サポート(援護点)はキャリア平均を超える5.8点。レンジャーズ打線は、直近2先発ではデグロム登板時に18得点を挙げ、それを除く直近5試合では逆にわずか4得点しか挙げられていない。
4安打の活躍でデグロムを援護したジョシュ・スミスは「彼の後ろでプレーするのは本当に楽だよ。1点か2点取れれば、どの試合でも勝てるって思えるんだ」とコメント。チーム総得点113はロッキーズに次いで両リーグワースト2位と、本来は強みのはずの打線が低迷しているレンジャーズだが、打線の調子が上がるデグロムの先発試合からリズムを作りたいところだ。