レンジャーズの新打撃コーチにブーン氏 イチロー氏の元同僚
2025.5.6 13:16 Tuesday
日本時間5月6日、レンジャーズは打撃コーチに新たにブレット・ブーン氏を迎え入れると発表。総得点ア・リーグ最下位に沈むレンジャーズは、先日打撃コーディネーターのドニー・エッカー氏を解任したばかり。後任として2001年のマリナーズでシーズン116勝の新記録樹立に貢献し、2度のシルバースラッガー賞に輝いた実績があるブーン氏を抜擢した。米公式サイト「MLB.com」が報じている。
ア・リーグ西地区の優勝候補として期待され、特にコリー・シーガーらを擁する打線の評価が高かったレンジャーズ。しかし、蓋を開けてみると総得点113はア・リーグ最下位で、メジャー全体でも29位。チームOPSもメジャー27位の.644と、極度の打撃不振に陥っていた。
そこでレンジャーズは5日、打撃コーディネーターのエッカー氏を解任。エッカー氏は2023年の世界一シーズンの功労者の1人だったが、打撃不振の責任を負わされる形となった。監督として28年目に突入しているブルース・ボウチー監督にとって、シーズン途中でコーチが解任されるのは初の出来事だったという。
レンジャーズの野球運営部長(CBO)のクリス・ヤング氏は「私たちが本当に求めているのは、特定のスキルセットと専門分野を持ち、選手たちのためにあらゆる側面と方法で、現代の打撃を支えてくれるコーチ陣だ」とコメント。ブーン氏は2014年から2015年にかけてアスレチックスで巡回インストラクター兼スカウトを務めていたが、フルタイムのコーチ経験はない。それでもヤング氏は「彼は野球界との繋がりが深く、人生のすべてを野球に捧げてきたので、それほど心配していない」とコメントし、さらに打撃コーチとアシスタント打撃コーチの2人を留任させ、ブーン氏のサポートに回すことを明かした。
久々の現場復帰となるブーン氏だが、オファーに対して迷いはなかったとのこと。また「もしフィールドに戻る理由となる人物がいたとしたら、それはブルース・ボウチーだ」と、現役時代に師事したこともある名将のもとで働けることが、ブーン氏の復帰を後押ししたようだ。