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アスレチックスがマリナーズにサヨナラ勝利 首位まで1差に

2025.5.6 14:52 Tuesday

【マリナーズ6-7xアスレチックス】延長11回@サターヘルス・パーク

 日本時間5月6日、ア・リーグ西地区2位のアスレチックスが首位マリナーズを迎えて、西地区首位攻防3連戦がスタート。初戦は一進一退の熱戦の末、アスレチックスがサヨナラ勝利を収めた。タイブレークの10回裏、1点ビハインドのアスレチックスはジェイコブ・ウィルソンが同点タイムリーを放ち、さらにウィルソンは同点の11回裏にもサヨナラヒット。アスレチックスは貯金を今季最多の4に伸ばし、首位マリナーズとのゲーム差を1に縮めた。

 初回、アスレチックスは死球と単打を起点に、4番ミゲル・アンドゥハーの犠牲フライで1点を先制。続く2回には6番JJ・ブレデイの二塁打から、7番ジェイコブ・ウィルソンがタイムリーを放って2点目を加えた。

 対するマリナーズは3回、先頭からの2連続四球でチャンスを作り、2番ホルヘ・ポランコがタイムリー。さらに5番ラウディ・テレズ、6番マイルズ・マストロボーニ、7番ベン・ウィリアムソンが3者連続タイムリーを浴びせ、アスレチックス先発のルイス・セベリーノから4得点を奪って逆転する。

 しかし4回、アスレチックスも5番シェイ・ランゲリアーズの7号ソロ、二死となってから飛び出した3連打で、マリナーズ先発のブライス・ミラーから4点目を奪って同点に。一進一退の攻防が続く中、7回裏にアスレチックスはブレント・ルーカーの二塁打から犠牲フライで1点を勝ち越したが、8回表に四球に2本の当たり損ねの単打が絡み、5対5の同点に追いつかれてしまう。

 9回は両軍とも走者を出したものの、勝ち越しできず、試合は延長に突入する。10回表、マリナーズは2本の犠牲フライで勝ち越しに成功。10回裏を守護神アンドレス・ムニョスに託したが、安打製造機・ウィルソンがその初球を同点タイムリーにしてしまう。アスレチックスはその後、四球と打撃妨害で無死満塁、そして打席には1番ローレンス・バトラーの好打順という絶好のチャンスを迎える。しかし、ここはムニョスが三者連続三振を奪い、この絶体絶命のピンチを無失点で切り抜けた。

 11回、アスレチックスは6番手ホーガン・ハリスがタイブレークの無死2塁の局面を無失点で脱出。そして直後の11回裏、犠打で一死3塁とすると、マリナーズはここで満塁策を選択する。しかし、満塁にして迎えた打者は、前の回に同点タイムリーを放ったウィルソン。ウィルソンは難なくセンターに今季2度目のサヨナラヒットを放ち、アスレチックスを7対6のサヨナラ勝利に導いた。

 新人のウィルソンは惜しくも3~4月の月間最優秀新人こそ逃したが、今季打率.341、OPS.841の大活躍を見せている。特筆すべきは何でも前に飛ばしてしまうコンタクト力で、今季ここまで140打席に入って三振はわずか6(四球もわずか5)。ヒットが欲しい場面でこれ以上ないほど頼れる打者に成長している。


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