パイレーツがシェルトン監督の解任を発表 ケリー氏が後任に
2025.5.9 09:29 Friday
日本時間5月9日、パイレーツはデレック・シェルトン監督を解任したことを発表した。ポール・スキーンズ、オニール・クルーズら若手の台頭もあり、躍進が期待された今季のパイレーツだったが、開幕38試合を消化して12勝26敗と低迷。現在7連敗中で、昨年7月を最後に2カード連続の勝ち越しすらなく、ナ・リーグ中地区の最下位に沈んでいた。なお、後任にはベンチコーチのドン・ケリーが就任することが決まっている。
2020年からパイレーツの指揮を執ってきたシェルトン監督だが、勝率5割以上のシーズンは1度もなく、通算306勝440敗(勝率.410)。再建期のチームを託され、若手を育てながら勝てるチームへ移行していくことを期待されていたが、思うような成果を上げられないまま時間だけが経過していた。
ベン・チェリントンGMは「問題は1つだけではない。とにかく、我々は必要な形でパフォーマンスすることができていない」とコメント。「我々はもっといい野球をする必要がある。昨年8月以降の戦いを見て、勝てない状態を継続してはいけないと思い、そのためには変化が必要だと判断した」とシェルトン監督の解任を決断した理由について説明した。
就任後の結果から見て、シェルトン監督はいつ解任されてもおかしくない状態だったが、パイレーツはコーチ陣の一部を入れ替えただけで今季を迎えることを選択。しかし、シーズン序盤にシェルトン監督の解任という決断を下すことになった。後任のケリーはシェルトン政権下でベンチコーチを務めてきた人物。チェリントンGMによると、ケリーに監督を任せるのは今季のみで、来季以降の人事については改めて検討するつもりのようだ。