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デバースが一塁コンバートを拒否 吉田の出場機会にも影響か

2025.5.9 09:47 Friday

 ラファエル・デバース(レッドソックス)は今季2度目となるポジション変更に難色を示しているようだ。トリストン・カサスが左ひざの大怪我で今季終了となり、正一塁手が不在となっているレッドソックス。チーフ・ベースボール・オフィサーのクレイグ・ブレスローはデバースに対して一塁へのコンバートを打診したが、デバースは「今のポジションでプレーさせられてから2ヶ月しか経っていないのに、また別のポジションをプレーさせようとするのは最善の選択ではないと思う」と語り、一塁転向を拒否する意向を示した。

 今季のレッドソックスは大物三塁手アレックス・ブレグマンの加入に伴い、主砲デバースを三塁からDHに配置転換。アレックス・コーラ監督はデバースをフルタイムのDHとして起用することを明言していた。三塁手としてプレーすることにこだわりを持っていたデバースとしては、しぶしぶDH転向を受け入れた経緯があり、わずか2ヶ月で一塁転向を打診されることに納得のいかない部分があるのだろう。

 デバースは「スプリング・トレーニングのとき、チームは僕に『グラブは片付けておけ。DH以外のポジションで起用することはないと思うから』と言ったんだ。(やっとDHに慣れてきたのに)そんなに臨機応変に対応できないよ」とコメント。今季は慣れないDHで最悪のスタートを切り、ようやく状態が上向いてきたところだけに、デバースが一塁転向を拒否するのも理解できる。

 そして、デバースの「一塁転向拒否」は故障離脱中の吉田正尚の出場機会にも影響を与えるはずだ。もしデバースが一塁に移れば、DHが空くことになるため、吉田にチャンスが出てくる可能性があった。しかし、デバースがDHに残るのであれば、吉田は守備に就くしかない。外野には昨年のオールスターMVPのジャレン・デュランがおり、若手のウィルヤー・アブレイユも急成長中。さらに超有望株のロマン・アンソニーが昇格すれば、吉田が入る余地はなくなってしまう。出場機会を得るためには、吉田自身が一塁に移るのが近道かもしれない。


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