大谷の決勝3ランでドジャースが乱打戦制す 佐々木は5失点
2025.5.10 14:00 Saturday
【ドジャース14-11ダイヤモンドバックス】@チェイス・フィールド
日本時間5月10日、同地区ライバル同士の4連戦の2戦目は、激しい打ち合いの末、大谷翔平の9回の勝ち越し12号3ランで決着。ドジャースが14対11で勝利し、シリーズ戦績を1勝1敗のタイに戻した。ドジャースは3点ビハインドの9回に4連打で同点に追いつき、走者を2人置いて大谷が勝ち越しの3ラン。大谷翔平はこの勝ち越し弾でMLBトップの12本塁打に並び、3安打4打点の活躍を見せた。また、ドジャースの先発の佐々木朗希は、強力ダイヤモンドバックス打線を相手に4回5失点0奪三振と苦戦した。
ドジャースは初回、大谷翔平の二塁打を足がかりに犠牲フライで1点先制。しかし、直後の1回裏にダイヤモンドバックス打線が先発・佐々木朗希の出鼻を挫いた。2番ケテル・マルテが高々と上がる2号ソロで同点とすると、5番エウヘニオ・スアレスも11号2ランを放ち、ドジャースは逆転を許してしまう。
しかしドジャース打線も攻勢を緩めず、2回表にはキケ・ヘルナンデスの6号ソロと大谷のタイムリー二塁打ですぐに3対3の同点に。続く3回にも、ダイヤモンドバックス先発のエデュアルド・ロドリゲスに襲いかかり、5得点を挙げた。
援護を受けた佐々木は3回を三者凡退に抑えたが、4回にスアレスの二塁打から内野ゴロの間に1失点。続く5回には先頭に四球を与えたところで、61球ながら降板となる。このあと、ドジャースのブルペンがまさかの乱調。2番手アンソニー・バンダが満塁のピンチを招くと、7番ルルデス・グリエルJr.にまさかの7号同点グランドスラムを浴び、試合は8対8の同点に。6回も続投したバンダが再びピンチを招き、3番手ルイス・ガルシアが満塁から押し出し四球を与え、ダイヤモンドバックスは9対8と勝ち越した。
さらにダイヤモンドバックスは8回、マルテと代打ランドール・グリチックがソロ本塁打を放ち、リードを3点に拡大。最終回のマウンドには連日のセーブ機会となるケビン・ギンケルを送り、逃げ切りを図った。しかし、ドジャースは先頭のフレディ・フリーマンからの4連打で3点差を一瞬で同点に。
そしてなおも一死1・2塁のチャンスで打席には1番の大谷。大谷は甘く入った変化球を捉え、右中間へ勝ち越しの12号3ランを放った。打球速度約182キロ、飛距離約130メートルの一発は、期待打率(xBA)が10割に達する打球で、30球場中30球場で本塁打になる文句なしの一発(ノー・ダウター)だった。大谷はこれでアーロン・ジャッジ、カル・ローリー、カイル・シュワーバーと並び、12本塁打でMLBトップに立った。
ドジャースの佐々木朗希は4回5失点(自責5)、5安打、2四球、0奪三振の内容だった。キャリアで初めて三振を奪えずに降板し、さらに4シームで1球も空振りを誘うことができなかった。日本時代にトレードマークだった豪速球は最速約157キロにとどまり、さらに度々指摘される変化量とコマンドの欠乏によって、有効性を欠いている。
ドジャースの大谷は「1番・DH」でスタメン出場し、5打数3安打(二塁打2本)4打点2三振の大活躍。今季成績は打率.304、OPS1.063に向上している。