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故ピート・ローズ氏らの永久追放処分が解除 MLB機構が発表

2025.5.14 09:25 Wednesday

 日本時間5月14日、MLB機構のロブ・マンフレッド・コミッショナーは故ピート・ローズ氏を含む17名の永久追放処分を解除することを発表した。ローズ氏は昨年9月末に83歳で死去。その後、ローズ氏の遺族からMLB機構に対し、永久追放処分の解除についての嘆願がなされていた。それを受け、マンフレッド・コミッショナーは永久追放処分を受けたまま亡くなった人物の資格回復を決定。今回はローズ氏、シューレス・ジョー・ジャクソン氏など17名が対象となった。

 歴代最多となる通算4256安打を記録したローズ氏だが、レッズの監督を務めていた1987年に野球賭博を行っていたことが発覚。MLBの規定に従い、永久追放処分が下された。マンフレッド・コミッショナーは永久追放処分について「その人が亡くなれば、永久追放処分の目的は達成される」として、死後の資格回復を決定。これはローズ氏以外にも適用されるため、「ブラックソックス事件」で永久追放となったジャクソン氏なども対象となった。

 ただし、今回の措置によってローズ氏やジャクソン氏のアメリカ野球殿堂入りが自動的に決まるわけではない。永久追放処分が解除されたことにより、再び殿堂入り候補となることができるものの、正式な選出のプロセスを経る必要があることに変わりはないからだ。ローズ氏やジャクソン氏の殿堂入りは今後、時代委員会において検討されることになるだろう。

 アメリカ野球殿堂のジェーン・フォーブス・クラーク会長は「我々はこれまで、永久追放処分が解除された人物が殿堂入り候補になれるということを主張してきた。今回、MLB機構は故人の永久追放処分を解除することを決定した。よって、彼らは殿堂入り候補になることができる。時代委員会において、彼らを候補者のリストに載せるか、そして彼らを殿堂入りさせるかどうかを検討していくことになる」とコメント。ローズ氏やジャクソン氏が殿堂入りを果たす可能性が「ゼロ」ではなくなったことだけは間違いなさそうだ。


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