マット・カーペンターが引退を表明　カージナルスで球宴３度

　日本時間５月15日、カージナルスなどで活躍した好打者マット・カーペンターが引退を表明した。カーペンターは14年のキャリアでオールスター３回、シルバースラッガー、最多安打など数々のタイトルを獲得してきた好打者。ただ、直近２年は不振に陥り、今季はここまでどの球団とも契約を結んでいなかった。米公式サイト「MLB.com」が報じている。

　現在39歳のカーペンターは、2009年ドラフト13巡目でカージナルスに指名され、プロの世界に入った。2011年にメジャーデビューを飾ると、翌2012年からレギュラーを獲得。2013年には自身初のシルバースラッガー、オールスターに選出され、カージナルスのリーグ優勝に貢献し、それ以降も強打者としてカージナルスを牽引。衰えが見え始めた2021年限りでカージナルスを退団し、その後はヤンキースやパドレスを転々。2024年にカージナルスに復帰してプレーしたのが、現役最終年となった。

　カーペンターは抜群の選球眼、そして素手で握ったバットを正確に操り、二塁打や本塁打を量産するスタイルでメジャーリーグ屈指の好打者の一人となった。2013年には最多得点、最多安打、最多二塁打を記録。2014年には最多四球を記録したほか、シーズン100四球を通算２度達成している。14年のキャリアで通算179本塁打、329二塁打を積み重ねた。

　カーペンターは引退を発表したポッドキャスト番組にて「素晴らしい球団でプレーできたことは本当に幸運でした。長年セントルイス・カージナルスのロゴを身にまとい、ニューヨーク・ヤンキースとサンディエゴ・パドレスにも短期間在籍しましたが、本当に感激しました」とコメント。「MLB.com」のジョン・デントン記者は、カーペンターがカージナルスの球団殿堂に選出されることを予想している。