連夜のサヨナラ勝ちでタイガースがRソックス3連戦スイープ
2025.5.15 15:20 Thursday
【レッドソックス5-6xタイガース】@コメリカ・パーク
日本時間5月15日、ア・リーグ最高勝率のタイガースが連夜のサヨナラ勝利を収め、レッドソックス3連戦のスイープを決めた。タイガースが先発のタリック・スクーバルが5失点と乱調でリードを失ったが、同点の9回にジャスティン=ヘンリー・マロイがサヨナラタイムリー。3連勝でシーズン戦績を29勝15敗に伸ばした。一方のレッドソックスは右翼手と中堅手の合せ技で勝ち越し本塁打を奪う珍プレーを見せたが、一歩及ばずスイープ負けを喫している。
レッドソックスは初回、一死2・3塁のチャンスを作って犠牲フライで1点を先制。タイガースも2回裏に負けじとトレイ・スウィーニーのタイムリーで1点を返した。その後、ともに1点ずつを加えて2対2で迎えた6回、タイガースはライリー・グリーンの10号2ランと犠牲フライで一気に3点を勝ち越し。それまで粘りの投球を見せていたレッドソックス先発のハンター・ドビンスをKOする。
3点のリードを奪い、マウンドには絶対的エースのスクーバル。タイガースは勝利をほぼ手中に収めたかに思われたが、7回にレッドソックスが待ったをかけた。一死からセダン・ラファエラのタイムリーで1点を返してスクーバルを降板させると、2番手タイラー・ホルトンからジャレン・デュランとラファエル・デバースが連続タイムリー。瞬く間に5対5の同点に追いついた。
そして直後の7回裏には衝撃のプレーが飛び出す。一死からタイガースの主砲ケリー・カーペンターが右中間に放った打球は、フェンスを超えるかと思われたが、レッドソックスの右翼手ウィルヤー・アブレイユがジャンピングキャッチ。ボールはアブレイユのグラブを弾いてフィールド側へ跳ね返ったが、そこに中堅手ラファエラが居合わせ、ノーバウンドでこれを捕球。2人の合せ技で勝ち越し本塁打を奪ってみせた。
流れを掴みかけたレッドソックスは9回、無死1・2塁で1番デュランを迎える絶好の勝ち越しのチャンスを演出。しかし、ここはタイガースの4番手ウィル・ベストがデュラン、デバース、アレックス・ブレグマンを抑え、ピンチを完全に摘み取った。その裏にタイガースは二死3塁のチャンスを作り、ジャスティン=ヘンリー・マロイが二塁の頭を超えるサヨナラヒット。6対5でレッドソックスを退け、スイープを成し遂げた。
タイガースは勝率.659をマークしており、これは.651のドジャースを抑えてMLBトップ。好調の球団が多いア・リーグ中地区において、3.5ゲーム差のリードを保って首位に立っている。一方のレッドソックスはタイガースに3タテを喰らい、2個あった貯金が消滅。一転して借金生活に陥り、東地区3位に後退した。