レッドソックスの超有望株キャンベルに一塁起用プランが浮上
2025.5.17 10:20 Saturday
正一塁手トリストン・カサスが左ひざの故障で今季絶望となり、「一塁手問題」に頭を悩ませているレッドソックス。主砲ラファエル・デバースが一塁転向を拒否し、代役の一塁手として起用される予定だったロミー・ゴンザレスが故障離脱したため、現在はエイブラハム・トロとニック・ソガードを併用している状況だ。そうした状況のなか、トップ・プロスペクトのクリスチャン・キャンベルに一塁起用プランが浮上している。
日本時間5月17日、キャンベルはブレーブス戦の試合前に内野守備インストラクターのホセ・フローレスとともに一塁の守備練習に取り組んだ。アレックス・コーラ監督は「選択肢を探しているんだ。ロミーがもうすぐ戻ってくるけれど、(キャンベルが)一塁にフィットするかどうかを見ておきたかった」とコメント。今季ここまで二塁、左翼、中堅の3ポジションを守ってきたキャンベルが一塁を守れるようになれば、選手起用の幅が広がるため、選択肢の1つとして「一塁・キャンベル」を検討しているようだ。
キャンベルはマイナー時代に投手、捕手、一塁以外の6ポジションでのプレー経験があるユーティリティ・プレーヤーであり、「チームをより良くするためなら、どのポジションでもプレーするよ」と一塁の守備に就くことにも前向き。「内野手用と外野手用のグラブは持っているけれど、ファーストミットも用意しないといけないかもしれないね」と笑った。
もし「一塁・キャンベル」にメドが立った場合、有望株マルセロ・マイヤーのメジャー昇格にも道が拓かれることになる。マイヤーは遊撃手だが、二塁でのプレー経験もあるため、主に二塁を守っているキャンベルが一塁に移ることで、マイヤーを二塁手として起用することが可能になる。プロスペクトも含め、野手の層が非常に厚いレッドソックスにとって、各選手が守れるポジションが増えることに関しては、選手起用の幅を広げるという意味において大きなメリットがあるはずだ。