今季開幕から低迷中のオリオールズがハイド監督の解任を発表
2025.5.18 07:44 Sunday
日本時間5月18日、オリオールズはブランドン・ハイド監督の解任を発表した。フィールドコーディネーター兼捕手インストラクターのティム・コジンスも同時に解任され、三塁ベースコーチのトニー・マンソリーノが監督代行としてチームの指揮を執ることに。2018年12月に就任し、再建期からチームを率いてきたハイド監督だが、今季は開幕43試合を消化した時点で15勝28敗の借金13と大きく負けが先行しており、その責任を取らされる形となった。
ハイド監督の解任はマイク・エライアスGMから選手たちに伝えられた。エライアスGMは「編成の責任者として、今季の不振の責任は私にある。そして、その責任の一部は将来に向けてチームの新たな方向性を定め、難しい改革に取り組んでいくことだ」とコメント。「ブランドンの長年にわたる努力、献身、情熱に感謝したい。彼はチームをポストシーズンに復帰させ、地区優勝に導いてくれた。彼の貢献はこれからも忘れない」とハイド監督に対する感謝を述べた。
ハイド監督はエライアスGMが就任した1ヶ月後に監督就任が決定。2019年シーズンからは二人三脚で再建期のチームを牽引してきた。2019年に108敗、2021年には110敗を喫するなど、最初の3シーズンは苦戦が続いたが、2022年に83勝79敗と勝率5割の壁を突破し、2023年には101勝61敗で地区優勝。昨季も91勝71敗でワイルドカードを獲得した。ハイド監督は2023年にア・リーグ最優秀監督に選出。しかし、ポストシーズンでは2年連続でスイープ負けを喫し、1つも勝つことができなかった。
今季のオリオールズは開幕から低迷が続き、「最も期待外れのチーム」と言われている。しかし、チーム低迷の原因となっている「投壊」はある程度予想されていたこと。エースのコービン・バーンズの引き留めに失敗したにもかかわらず、エース格の先発投手の獲得に動かなかったフロントに大きな責任があるのは否定できないだろう。ハイド監督がチーム編成の失敗のスケープゴートになった感は否めない。3年連続のポストシーズン進出を狙うオリオールズは、ここからチームを立て直すことができるのだろうか。