オリオールズ・ギブソンがDFAに 今季4先発で防御率16.78と大不振
2025.5.19 02:31 Monday
日本時間5月19日、オリオールズはベテラン右腕のカイル・ギブソンをDFAとし、メジャー出場の前提となるロースターの40人枠から外したことを発表した。前日にブランドン・ハイド監督を解任したばかりのオリオールズは、ギブソンのDFAに加え、タイラー・オニールの故障者リスト入りを発表。マイナーAAA級ノーフォークからケイド・ストラウドとディラン・カールソンの2選手がメジャーに昇格している。
現在37歳のギブソンは8度の2ケタ勝利を含むメジャー通算112勝の実績を誇るベテラン右腕。通算防御率は4.60に過ぎないが、2021年から4年連続で30試合以上に先発して規定投球回をクリアするなど、イニングイーターとして計算できる投手だった。ところが、1年525万ドルの契約で古巣オリオールズに復帰した今季は、ここまで4試合に先発して0勝3敗、防御率16.78という大不振。被打率.453、被OPS1.431と悲惨な内容に終わり、今季初登板から1ヶ月足らずで「戦力外」の烙印を押されることになった。
今季のオリオールズはエースのコービン・バーンズの引き留めに失敗し、開幕前から「エース不在」が懸念されていた。しかし、マイク・エライアスGMはバーンズに代わるエース格の補強には動かず、菅野智之、チャーリー・モートン、ギブソンと3人のベテランを獲得して先発の頭数を揃えることに。ところが、若手エース候補のグレイソン・ロドリゲスが早々に離脱するなど、開幕前から誤算が相次ぎ、投手陣は崩壊状態。菅野は健闘しているが、モートンも0勝7敗、防御率7.68と精彩を欠き、先発ローテから外されている状況だ。
一時戦列を離れていたザック・エフリンが復帰し、ようやく先発5枚が揃ったかに思われたオリオールズだが、ギブソンのDFAで再び先発投手のコマが不足することに。エフリン、ディーン・クレーマー、菅野、ケイド・ポビッチの4枠は確定しているが、残りの1枠は複数の投手を試しながらやりくりしていくしかなさそうだ。