フィリーズ・エイベルがメジャー初勝利 スキーンズは1失点完投負け
2025.5.19 10:11 Monday
【パイレーツ0-1フィリーズ】@シチズンズバンク・パーク
日本時間5月19日、フィリーズは本拠地シチズンズバンク・パークでのパイレーツ3連戦の最終戦を迎え、白熱の投手戦を制して1対0で勝利。3連戦を見事にスイープし、今季最多の貯金10となった。フィリーズ先発のミック・エイベルが6回5安打無失点の好投でメジャー初勝利(0敗)を挙げ、4番手のジョーダン・ロマノは5セーブ目を記録。パイレーツ先発のポール・スキーンズは8回3安打1失点でメジャー初完投を記録したが、打線の援護がなく5敗目(3勝)を喫した。
メジャーデビュー戦の有望株エイベルが見事なピッチングを見せた。初回に二死1・2塁のピンチがあったものの、キブライアン・ヘイズを打ち取って無失点。2回表に三者三振を奪うなど、持ち味を存分に発揮し、6回84球を投げて被安打5、奪三振9、無四球、無失点という好投を見せた。
パイレーツ先発のスキーンズも負けじと快投。5回裏一死1・3塁から内野ゴロの間に1点を失ったものの、8イニングを1人で投げ抜き、被安打3、奪三振9、与四球1、失点1と素晴らしいピッチングを見せた。しかし、打線の援護がなく敗戦投手に。今季の防御率は2.44だが、3勝5敗と黒星が先行している。
フィリーズの投手がデビュー戦で6イニング以上を無失点に抑えるのは2015年のジェラッド・アイコフ以来10年ぶり。デビュー戦での9奪三振は1947年のカート・シモンズと並ぶ球団タイ記録となった。エイベルは「子供のころから夢見ていた舞台で予想以上のピッチングができた」とコメント。ロブ・トムソン監督は「彼は一旦マイナーに戻るが、今日のようなピッチングを続けていれば、間違いなくメジャーに戻ってくるだろう」と有望株右腕の好投を称えていた。