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Rソックスの有望株マルセロ・マイヤーが失ったものと手に入れたもの

2025.5.25 20:56 Sunday

 日本時間5月25日、レッドソックスは正三塁手アレックス・ブレグマンが故障者リスト入りしたことに伴い、マイナーAAA級からプロスペクト内野手のマルセロ・マイヤーを昇格させた。マイヤーはオリオールズとのダブルヘッダーの第2試合からアクティブ・ロースターに登録されたが、マイナーAAA級の本拠地ウースターからボストンに向けて移動する際に、少しだけ出発が遅れてしまったという。なんと車の鍵が見つからなかったことが原因だったようだ。

 現在22歳のマイヤーは2021年ドラフト全体4位指名でレッドソックスに入団し、現在は米公式サイト「MLB.com」のプロスペクト・ランキングで全体8位・球団2位という高い評価を受けている有望株。今季はマイナーAAA級で43試合に出場して打率.271、9本塁打、43打点、2盗塁、OPS.818をマークしていたが、メジャーデビュー戦ではオリオールズ投手陣の前に3三振を含む4打数ノーヒットに終わった。

 冒頭で「車の鍵が見つからなかった」と書いたが、より正確に言うと、現在も車の鍵は見つかっておらず、3週間ほど行方不明になっているという。マイナーAAA級の試合が続くあいだ、マイヤーの車は本拠地ポーラー・パークの駐車場に放置されたままになっていた。メジャー昇格を果たしたマイヤーは「約3週間前に失くしてしまい、必要になるまで探そうとも思わなかった」と話している。

 結局、マイヤーはマイナーAAA級の球団スタッフに送ってもらい、ダブルヘッダー第1試合が終了したのとほぼ同時に到着。約1時間の移動中はスマートフォンを見ながら、たくさんの電話や祝福メッセージに対応し、リラックスしながら過ごすことができたようだ。車の鍵は依然、紛失したままだが、マイヤーはその代わりにメジャー昇格という「このスポーツを始めたときから家族とともに目指してきたもの」を手に入れたのだった。


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