タイガース・スクーバルが初完封 94球・13奪三振の「マダックス」達成
2025.5.26 06:47 Monday
【ガーディアンズ0-5タイガース】@コメリカ・パーク
日本時間5月26日、タイガースは本拠地コメリカ・パークでのガーディアンズ4連戦の最終戦を迎え、5対0で快勝。同地区対決4連戦のスイープを回避した。タイガース先発のタリック・スクーバルがわずか94球で9イニングを投げ抜き、被安打2、奪三振13、無四球、無失点という圧巻の内容で「マダックス」(=100球未満の完封勝利)を達成。ガーディアンズ先発のローガン・アレンは4回途中6安打5失点(自責点4)で3敗目(2勝)を喫した。
タイガースは4回裏にザック・マキンストリーの3号2ラン、グレイバー・トーレスのタイムリー二塁打、アンディ・イバニェスのタイムリーと打線がつながり、相手のタイムリーエラーも加わって一挙5点を先制。結果的に得点が入ったのはこのイニングだけだったが、今日のスクーバルには十分すぎる援護だった。
スクーバルは立ち上がりからガーディアンズ打線を寄せ付けず、5回までパーフェクト。6回表は二塁打と死球で一死1・2塁のピンチを招いたが、アンヘル・マルティネスを併殺打に仕留めた。7回以降も快投は続き、メジャー初完投初完封を締めくくる最後の1球はなんと102.6マイル(約165キロ)を計測。13奪三振は「マダックス」の史上最多を更新した。
バッテリーを組んだディロン・ディングラーは「信じられないよ」とコメント。102.6マイルは球速の記録統計が開始された2008年以降、先発投手が三振を奪ったボールとして最速だった。また、スタットキャストが導入された2015年以降、試合の7回以降に102マイル以上のボールを投げた先発投手はこれまで1人もいなかった。A・J・ヒンチ監督は「彼が本気で全力を出せば、その可能性は無限大なんだ」と語り、エース左腕の快投を称えていた。