ドジャース解雇のクリス・テイラーがエンゼルスへ メジャー契約を結ぶ
2025.5.27 07:44 Tuesday
日本時間5月27日、エンゼルスはドジャースを解雇されてFAとなっていたクリス・テイラーとメジャー契約を結んだことを発表した。メジャー最低保証年俸の76万ドルの契約となっており、エンゼルスは在籍日数に応じて日割りでテイラーに給与を支払うことになる(テイラーの年俸1300万ドルからエンゼルス負担分を差し引いた金額はドジャースが負担する)。また、テイラーの加入に伴い、カイレン・パリスのマイナー降格が決まっている。
今日のヤンキース戦に「8番・中堅」でスタメン出場するテイラーは現在34歳のベテラン。内外野の複数ポジションを守ることができるユーティリティ性と2ケタ本塁打を通算6度マークしたパンチ力を武器に、常勝ドジャースに貢献してきたが、近年は打撃不振が続いていた。4年契約の3年目だった昨季は87試合で打率.202、4本塁打、OPS.598に終わり、今季は28試合で打率.200、0本塁打、OPS.457とさらに成績が悪化。日本時間5月19日にドジャースを解雇された。
エンゼルスがテイラーに期待するのは内外野兼任のユーティリティ・プレーヤーとしてチームに貢献すること、そして若手の多いチームにドジャースでの経験値を還元していくことだろう。エンゼルスは今季、トラビス・ダーノーやケンリー・ジャンセンといった経験豊富なベテランを補強し、若手とベテランが融合したチームを作り上げている。テイラーの獲得もそのプランの一環と言えるだろう。
マイナーAAA級ソルトレイクへの降格が決まったパリスは現在23歳のユーティリティ・プレーヤー。今季は主に二塁とセンターを守りながら出場機会を確保し、開幕10試合で5本塁打を放ったが、その後は急失速して、ここまでトータル43試合で打率.190、6本塁打、11打点、7盗塁、OPS.647にとどまっている。マイナーの試合に出場しながら再調整を行うことになりそうだ。