マリナーズ・ローレンスが今季5度目のメジャー昇格 DFAもすでに5度
2025.5.30 16:21 Friday
日本時間5月30日、マリナーズはマイナー契約を結んでいたベテラン右腕ケーシー・ローレンスをメジャーに昇格させたことを発表した。ローレンスがメジャー昇格を果たすのは今季が始まってから5度目。登板してDFAになるのを繰り返しており、DFAもすでに今季5度経験している。今日の試合では登板機会がなかったが、次の登板でもロングリリーフを担当し、翌日にフレッシュなリリーバーと入れ替えでDFAとなる可能性が高そうだ。
現在37歳のローレンスは2019年に日本プロ野球の広島東洋でプレーした経験もあるベテラン右腕。昨季はマリナーズのマイナーAAA級で1年を通して先発ローテーションを守り、29試合に先発して165イニングを投げたが、11勝11敗、防御率5.95、108奪三振と平凡な成績に終わり、メジャー昇格の機会を得られなかった。
昨季終了後にFAとなったローレンスは、マイナー契約でマリナーズに残留。日本時間4月10日に今季初めてのメジャー昇格を果たし、同日のアストロズ戦に3回4安打2失点で今季初勝利を挙げたが、同15日にDFAが発表され、FAになったあとにマリナーズとマイナー契約を結び直した。
日本時間4月19日に2度目の昇格を果たし、同19日と20日のブルージェイズ戦に連投して1イニングずつを投げたが、同21日に2度目のDFA。今度はマイナー降格を受け入れ、同24日に3度目の昇格を果たした。しかし、同26日のマーリンズ戦で5回10安打8失点(自責点2)と打ち込まれると、翌日に3度目のDFA。このときはブルージェイズがウエーバーで獲得を希望したため、移籍することになった。
ブルージェイズ移籍後、日本時間4月30日のレッドソックス戦で2回2/3を投げたローレンスだが、同5月1日に4度目のDFA。このあとFAとなってブルージェイズを退団し、同8日にマイナー契約でマリナーズに復帰した。同21日に4度目の昇格を果たし、同日のホワイトソックス戦で5回6安打1失点と好投したが、ほかの投手と入れ替わる形で翌日に5度目のDFA。再びFAとなり、またマイナー契約でマリナーズに戻ってきた。
そして、日本時間5月30日に5度目の昇格。ローレンスがこれだけ昇降格を繰り返しているのは、ロースターの13~15番目くらいの投手という位置づけであり、ロングリリーフした翌日にロースターから外れるということが繰り返されているからだ。ローレンスはマイナーオプションを残していないため、マリナーズとしてはDFAするしかない。他球団が特に獲得を希望しないため、FAになってからマリナーズに復帰することが繰り返され、5度の昇格&5度のDFAという珍事につながっている。
なお、今季の成績はここまで6試合に登板して17回2/3を投げ、1勝2敗、防御率4.08、7奪三振、被打率.338となっている。