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鈴木誠也の決勝打でカブスが接戦制す オープナー戦略が成功し完封

2025.6.1 10:03 Sunday

【レッズ0-2カブス】@リグレー・フィールド

 日本時間6月1日、鈴木誠也が決勝打を放ち、カブスが接戦でレッズを下した。カブスはオープナーのあとを受けた2番手ベン・ブラウンが6回無失点と好投。レッズ先発のニック・ロドロも6回無失点の好投を見せ、試合は7回まで互いに無得点のまま進んだ。7回にカブスは鈴木のタイムリー二塁打とダンズビー・スワンソンのタイムリー内野安打で先制。それが決勝点となり、カブスは2対0で勝利した。レッズは決勝点を献上した3番手グラハム・アッシュクラフトに4敗目(3勝)が付いている。

 カブスはベテラン救援左腕のドリュー・ポメランツをオープナーとして起用し、本来は先発のブラウンへ継投。前回登板のレッズ戦では初回に4失点して計8失点を許すなど、ブラウンは立ち上がりに弱点を抱えていた。オープナーの起用は見事にその弱点を解消し、ブラウンは6回無失点9奪三振1安打の快投を披露。得意のナックルカーブが冴え渡った。

 しかし、レッズ先発のロドロも負けじと好投。6回を投げて5安打2四球を許しながら、5奪三振で失点を許さなかった。

 試合が動いたのは8回裏。カブスは一死1・2塁のチャンスで鈴木を打席に迎え、鈴木は一塁線へタイムリー二塁打。これで1点を先制したカブスはなおも二死満塁とし、6番スワンソンがショート正面にゴロを放つ。レッズの遊撃手エリー・デラクルーズがステップを踏んで処理するあいだに、打者走者スワンソンは激走でセーフをもぎ取り、貴重な2点目の追加点を叩き出した。

 2点のリードを得たカブスは、新守護神に定着したダニエル・パレンシアが最終回をクロージング。中堅手ピート・クロウ=アームストロングの好プレーにも助けられ、パレンシアは5セーブ目をマークした。

 カブスの鈴木誠也は「3番・DH」でスタメン出場。3打数1安打1四球1打点の内容で、今季打率は.273、OPSは.904となった。打点王ランキングではラファエル・デバース(レッドソックス)と並んでメジャー1位、ナ・リーグでは同僚のクロウ=アームストロングに2点差を付けて1位となっている。


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