レイズ・リテルが117球の完投劇 打線も16得点の爆発でアストロズ下す
2025.6.1 12:07 Sunday
【レイズ16-3アストロズ】@ダイキン・パーク
日本時間6月1日、レイズのザック・リテルが9回3失点の完投劇を見せ、レイズは16対3でアストロズに大勝した。リテルは10本の安打を浴び、117球を要しながら27個のアウトを記録。打線もそれをよく援護し、特に21歳のジュニア・カミネロは4安打2本塁打5打点4得点の大暴れを見せた。粘投のリテルが5勝目(5敗)を挙げた一方、アストロズ先発のコルトン・ゴードンが1敗目を喫した。レイズは直近11試合で9勝と好調で、ア・リーグ東地区2位につけている。
前日はアストロズ先発のフランバー・バルデスがわずか83球で完投劇を収めたが、今日のリテルは117球を投げ抜く泥臭い完投劇を見せた。リテルは初回、3回とジェレミー・ペーニャに2本の本塁打を浴びて3失点。アストロズ打線に10本の安打を浴びたが、117球のうち83球がストライクの積極的な姿勢が奏功し、大量失点を許さなかった。
レイズの先発投手による完投は、2021年のライアン・ヤーブロー以来、648試合ぶり。この647試合完投なしの記録はメジャー史上2番目に長い記録だ(1番目に長い記録は2016年から前回のヤーブローの完投までのレイズ)。3年前まではリリーフ投手だったリテルにとって、完投はマイナー時代の2019年以来のこと。「完投は夢のようだ」と感慨深くコメントを残した。
そしてリテルを援護する打線も奮起。昨季は打線がアキレス腱だったレイズだが、ここ6試合で先発全員安打を記録するのは4度目。昨季のレイズは162試合通して4度しか先発全員安打を記録していないことを考えれば、いかにレイズ打線が好調か分かる。
21歳のカミネロは2日前のアストロズ戦でも6打点の活躍を見せ、今日も5打点。さらに自身初のマルチ本塁打の大暴れを見せた。カミネロは出塁率が3割を切るなどまだ粗さは残るが、すでに13本塁打を記録し、打線の起爆剤となっている。