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ロイヤルズ・キャグリオーンがメジャー昇格 強打のトップ・プロスペクト

2025.6.2 11:41 Monday

 日本時間6月2日、超有望株ジャック・キャグリオーン(ロイヤルズ)のメジャー昇格が決まったことが明らかになった。米スポーツ専門チャンネル「ESPN」のジェフ・パッサン記者が第一報を伝え、米公式サイト「MLB.com」でロイヤルズを担当するアン・ロジャース記者も関係者から得た情報として報じている。ドラフト時は二刀流で注目されたキャグリオーンだが、プロ入り後は打者に専念。メジャーの舞台でもその打棒を発揮できるか注目が集まる。

 現在22歳のキャグリオーンは2024年ドラフト1巡目(全体6位)指名でフロリダ大学からロイヤルズに入団したスラッガー。大学時には最速100マイルの速球派左腕としても活躍し、二刀流選手として注目されたが、打者としての長打力が最大の魅力であり、そのパワーを生かすためにプロ入り後は打者専念で育成されている。

 プロ2年目の今季はマイナーAA級で開幕を迎え、5月後半にマイナー最上位のAAA級に昇格。ここまで2階級合計で50試合に出場し、打率.322、15本塁打、56打点、出塁率.389、OPS.982と自慢の打撃力を遺憾なく発揮している。今春のスプリング・トレーニングでは招待選手としてメジャーのオープン戦にも出場し、14試合で18打数9安打、打率.500、3本塁打、7打点、OPS1.776と見事な結果を残した。

 ロイヤルズは今季メジャー最少の34本塁打という長打力不足がチームの最大の弱点。キャグリオーンにはこの状況を打破するような活躍が期待される。貯金2ながらア・リーグ中地区4位にとどまっているロイヤルズにとって、キャグリオーンは弱点解消の救世主となるかもしれない。

 なお、キャグリオーンは「MLB.com」のプロスペクト・ランキングで球団1位・全体10位にランクイン。マイナーでは本職の一塁のほかに外野の両翼(主に右翼)でも起用されており、外野手の打力が弱いロイヤルズのチーム事情を考えると、外野手としての出場機会が多くなりそうだ。


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