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ブリュワーズが破竹の8連勝 週間MVP・イェリッチがチームを牽引

2025.6.3 12:12 Tuesday

【ブリュワーズ3-2レッズ】@グレートアメリカン・ボールパーク

 日本時間6月3日、7連勝中の中地区3位・ブリュワーズと中地区4位・レッズの3連戦が、今日からシンシナティでスタート。その初戦は先週の週間MVPであるクリスチャン・イェリッチが決勝点を生む13号ソロを放ち、ブリュワーズを3対2の勝利、そして8連勝に導いた。ブリュワーズ先発のアーロン・シバーリは6回途中2失点と試合を作り、今季初勝利(1敗)をマーク。自慢の堅牢なリリーフ陣に繋ぐ仕事を果たした。一方のレッズは先発のブレイディ・シンガーが5回3失点で4敗目(6勝)。打線の援護不足に泣かされた。

 先手を取ったのはレッズ。初回、3番エリー・デラクルーズと5番スペンサー・スティアーがタイムリーを放ち、ブリュワーズ先発のシバーリから2点を先制した。しかし、直後の2回表にブリュワーズがすかさず反撃。一死満塁のチャンスを作ると、押し出し四球でまず1点。そして続く1番ブライス・トゥラングがレフトへ犠牲フライを放ち、同点に追いついた(二塁走者を捕殺でアウトにし、レッズはダブルプレーでイニングを終了させた)。

 そして3回、ブリュワーズは4番クリスチャン・イェリッチがバックスクリーンへ特大の勝ち越し13号ソロ。先週は3本塁打を放ち、ナ・リーグの週間MVPに選出された頼れる主砲がまた大仕事を果たした。

 主砲の決勝弾を得て、ブリュワーズ投手陣はそこから無失点リレー。立ち上がりに2失点を許したシバーリはその後立ち直り、5回1/3を2失点5奪三振と堅実なゲームメイクを見せた。そこからブリュワーズはロブ・ザストリズニー、ジャレッド・ケイニッグ、アブナー・ウリーベと繋ぎ、最後は守護神トレバー・メギルが今季12個目のセーブをマーク。3対2で逃げ切り、同地区ライバル・レッズを下した。

 ブリュワーズは破竹の連勝を8に伸ばし、3個あった借金は瞬く間に5個の貯金へと変わった。その立役者の1人が、直近9試合連続安打を記録しているイェリッチ。連勝が始まる5月26日まで、ブリュワーズ打線はメジャー26位のOPS.664と低迷していた。その際、「本当に塁に出るべき選手が必要なんだ。うちのチームは出塁を前提としている。出塁さえできれば、すべてうまくいく」とイェリッチが語っていた言葉その通りに、連勝に転じたブリュワーズは出塁率が大幅に改善。メジャー21位の.311から、連勝期間中はメジャー4位の.358にまで跳ね上がった。

 溜まった走者を野手最年長のイェリッチが還す。シンプルな打撃不振の解決策にたどり着いたブリュワーズの快進撃はまだまだ続きそうだ。


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