ロッキーズがシーズン10勝目に到達 25歳の捕手グッドマンが逆転弾
2025.6.3 12:45 Tuesday
【ロッキーズ6-4マーリンズ】@ローンデポ・パーク
日本時間6月3日、今季9勝50敗と歴史的不振に苦しむロッキーズが、ついにシーズン10勝目に到達した。ロッキーズは捕手ハンター・グッドマンがマルチ本塁打を放つ活躍を見せ、打線を牽引。投手陣も先発ヘルマン・マルケスが5回4失点(自責3)の粘投を見せると、4人のリリーバーが無失点リレーを見せ、マーリンズを6対4で振り切った。マーリンズは先発のマックス・マイヤーが10安打を浴びて5失点の乱調。今季5敗目(3勝)を喫している。
ロッキーズは初回、二死から安打で出塁したグッドマンを4番タイロ・エストラーダがタイムリー二塁打で還して先制。しかし、直後の1回裏にはエラー、タイムリー、犠牲フライで3点を奪われて逆転を許し、2回にもヘスス・サンチェスにタイムリー二塁打を浴びて4点目を失った。
序盤から劣勢に追い込まれたロッキーズだったが、今日は逆転劇を見せた。3回、グッドマンが8号ソロを放って反撃の狼煙を上げると、4回はタイラー・フリーマンのタイムリーで、コツコツと1点を返していく。そして5回、走者を1人置いてグッドマンの9号2ランが飛び出し、ついに5対4と逆転に成功。9回にもサム・ヒリアードのタイムリー二塁打でダメ押し点を加え、ジェイク・バード、タイラー・キンリー、セス・ハルバーセン、ザック・アグノスの4投手の無失点リレーを援護した。
20世紀以降では最悪の9勝50敗の成績を記録していたロッキーズにとって、今日の勝利はようやく到達したシーズン10勝目。昨季から続く23シリーズ連続負け越しの不名誉なメジャー記録を止めるうえで、東地区の最下位・マーリンズとの3連戦は大きなチャンスだ。明日は新人右腕チェイス・ドーランダーが、不調に喘ぐサンディ・アルカンタラに挑み、久々のシリーズ勝ち越しを目指す。
また、今季のロッキーズにとって数少ない希望となっているのが、25歳の捕手グッドマンだ。グッドマンは今季、捕手を本職とする選手のなかで最多の安打数を記録し、自慢の打棒を発揮。ロッキーズのセンターラインにはすでにゴールドグラブを獲得して頭角を現しているエゼキエル・トーバーとブレントン・ドイルがいる。この2人にグッドマンが加わり、センターラインが固まれば再建への道筋も見えてきそうだ。