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MVPの模擬投票企画 ジャッジと大谷が選出される 二刀流復活に期待

2025.6.3 15:41 Tuesday

 日本時間6月3日、米公式サイト「MLB.com」が行うMVPの模擬投票企画が行われた。投票権を持つ41人のエキスパートは、ここまでの成績の優劣だけではなく、これからのシーズンの予想も込みで投票を行う。ア・リーグはアーロン・ジャッジ(ヤンキース)、ナ・リーグは大谷翔平(ドジャース)が1位に選出された。

 ナ・リーグは31の1位票を集め、大谷翔平が選出された。大谷は23本塁打、記録的なペースの64得点でメジャー1位、さらにOPS1.047もメジャー3位と軒並みトップクラスの成績を記録。さらに投手としてのリハビリも順調に進んでおり、二刀流完全復活となれば満場一致のMVPに再度輝く可能性もある。

 ナ・リーグで5票の1位票を集め、2位に入ったのがピート・クロウ=アームストロング(カブス)だった。クロウ=アームストロングは大谷が持ち得ない武器を持っている。それが圧倒的なまでの守備力だ。クロウ=アームストロングは守備指標OAAで外野手トップの+10を記録。さらに今季は打力も伸び、OPS.873、15本塁打、19盗塁と隙がない選手に。総合指標fWARでは大谷の3.2を上回る3.4をマークし、リーグトップに立っている。

 それ以降のナ・リーグの順位は、フレディ・フリーマン(ドジャース)、コービン・キャロル(ダイヤモンドバックス)、カイル・タッカー(カブス)が順に選出。さらにトップ5からは漏れたが、鈴木誠也(カブス)とカイル・シュワーバー(フィリーズ)に1位票を投じた識者もいた。

 1位票が分散したナ・リーグに対し、ア・リーグはアーロン・ジャッジの独壇場となった。ジャッジは40の1位票を集めて1位に選出。それを疑問に思う者は誰もいないだろう。ジャッジは打率.391、OPS1.249、21本塁打と異次元の打撃成績を誇り、総合指標fWARでは2位に1以上の差をつける5.1。今季は以前にも増して異常な成績を残している。

 残り1の1位票を得たのが、カル・ローリー(マリナーズ)だった。ローリーは昨季プラチナグラブに輝いた堅守の捕手でありながら、今季はパワーを発揮。大谷と並ぶ23本の本塁打を放ってジャッジを上回り、さらに捕手として史上初めて5月末までに20本塁打の離れ業を成し遂げた。捕手として史上初めての50本塁打はおろか、60本塁打ペースを維持しており、捕手を守りながらの快挙となれば、ジャッジの票田を崩せるかもしれない。

 それ以降のア・リーグの順位は、ボビー・ウィットJr.(ロイヤルズ)、ホセ・ラミレス(ガーディアンズ)、ラファエル・デバース(レッドソックス)とタリック・スクーバル(タイガース)が順に選出。投手の中で唯一トップ5(5位タイ)に入ったスクーバルは2年連続のサイ・ヤング賞選出に邁進しており、MVP投票でも人気を集めるかもしれない。


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