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MLBのオールスター・ゲームに選ばれるための「4つの方法」とは

2025.6.5 07:07 Thursday

 日本時間6月5日、2025年のオールスター・ゲームのファン投票がスタートした。MLBのオールスター・ゲームに選ばれるための方法は、大きく分けて4つある。ファン投票による選出、選手間投票による選出、MLB機構のコミッショナー事務局による選出、そして故障者の代替選手としての選出だ。なお、今年のオールスター・ゲームの各リーグのロースターは、日本時間7月7日午前6時に「ESPN」の番組内で発表されることになっている。

【1】ファン投票では、各リーグのスタメン野手9名が決定される。捕手・一塁手・二塁手・三塁手・遊撃手・指名打者が各1名、外野手は3名だ。ファン投票で選出された選手は、故障などによる出場辞退がない限り、オールスター・ゲームにスタメン出場することになる。なお、投手は登板スケジュールなどの不透明性を考慮し、ファン投票の対象外とされている。

【2】選手間投票では、ファン投票と同様に捕手・一塁手・二塁手・三塁手・遊撃手・指名打者を各1名、外野手を3名選出する。ただし、選手間投票1位(外野手はトップ3)の選手がすでにファン投票で選出されている場合、次点の選手が繰り上げ当選となる。投手は先発5名と救援3名が選手間投票で選出されることになっている。

【3】残りの選手はMLB機構のコミッショナー事務局によって選出される。オールスター・ゲームには全球団から少なくとも1人を選出する慣行があり、コミッショナー事務局による選出では、ファン投票と選手間投票で1人も選ばれなかったチームの選手が優先的に選出されることになる。

【4】オールスター・ゲーム当日までに故障者が発生したり、前半戦終了間際の登板スケジュール的にオールスター・ゲーム出場が不可の投手が出てきたりした場合は、MLB機構のコミッショナー事務局によって代替選手が選ばれる。このとき、同じチームからの選出である必要はないため、出場辞退によってオールスター・ゲーム出場選手が1人もいないチームが発生する可能性はある。

 なお、現在の労使協定ではコミッショナーに「特別選考枠」の権限が与えられており、2022年のオールスター・ゲームにはミゲル・カブレラ(当時タイガース)とアルバート・プホルス(当時カージナルス)が各リーグの「33人目の選手」として選出された。ただし、この「特別選考枠」が使用されたのは2022年の1回きりとなっており、今年も使用される可能性は低いとみられる。


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