ジャイアンツ・ウェイドJr.がDFAに ドミニク・スミスとメジャー契約
2025.6.5 07:58 Thursday
打線の不振が続くなか、ジャイアンツのバスター・ポージー編成本部長が大きな決断をした。日本時間6月5日、ジャイアンツは正一塁手のラモント・ウェイドJr.と控え捕手のサム・ハフをDFAとし、ユーティリティ・プレーヤーのクリスチャン・コスをマイナーAAA級に降格させたことを発表。ウェイドJr.に代わる一塁手としてドミニク・スミスとメジャー契約を結び、捕手のアンドリュー・キズナーと外野手のダニエル・ジョンソンをマイナーAAA級からメジャーに昇格させた。
現在ナ・リーグ西地区の3位につけているジャイアンツだが、16試合連続で4得点以下と打線に元気がない。これは1965年に「19試合連続」を記録して以来、球団60年ぶりのことである。そうした状況を受けて、ポージー編成本部長は「我々はチームの得点力に満足していない。あらゆる選択肢を検討していくつもりだ」と話していたが、ロースターに大きな変更を加えることになった。
最大のサプライズはウェイドJr.のDFAだろう。現在31歳のウェイドJr.は2021年2月にツインズからトレードで加入し、選球眼とパンチ力を兼備した打撃で定位置を獲得。昨季はキャリアハイの出塁率.380をマークし、ファンからの人気も高い選手だった。ところが、今季は50試合に出場して打率.167、1本塁打、15打点、出塁率.275、OPS.546と大スランプ。今季終了後にFAとなるため、ジャイアンツとしては無理に使い続ける必要もなく、DFAという決断に至ったのだと思われる。
現在29歳のスミスはメジャー通算504安打、64本塁打の実績を持つ左打者。「左打ちの一塁手」という点で共通しており、ウェイドJr.の穴を埋める役割を担う可能性が高い。今季はヤンキースとマイナー契約を結んでいたが、メジャーでの出場機会を求め、オプトアウトの権利を行使して退団。希望通りにジャイアンツとのメジャー契約を得た。今季マイナーAAA級では45試合に出場して打率.255、8本塁打、28打点、出塁率.333、OPS.781を記録している。