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2025年オールスター・ゲームのファン投票 7つの注目ポイントとは

2025.6.5 11:35 Thursday

 日本時間6月5日、2025年オールスター・ゲームのファン投票がスタートした。2段階のファン投票によって、各リーグのスタメンを担う野手9名が選出されることになる。今年のオールスター・ゲームは日本時間7月16日にアトランタのトゥルイスト・パークで開催予定。米公式サイト「MLB.com」のトーマス・ハリガン記者は、今年のオールスター・ゲームのファン投票について注目ポイントを7つ紹介している。

 1つ目はアーロン・ジャッジ(ヤンキース)が2年連続最多得票なるか、ということだ。2年連続最多得票は2007~08年のアレックス・ロドリゲス(当時ヤンキース)が最後。今季ここまで驚異的な打棒を見せているジャッジは、ロドリゲス以来となる快挙を成し遂げる可能性がある。ただし、ハリガン記者は「大谷翔平(ドジャース)のことを忘れてはいけない」と指摘。「これまで1度も最多得票がないのは驚くべきこと」としつつ、ジャッジの最多得票を阻止しうる存在として名前を挙げた。

 2つ目はナ・リーグ外野手部門の争いだ。ピート・クロウ=アームストロング(カブス)がMVP候補に挙げられるほどの活躍を見せているほか、カイル・タッカー(カブス)、ジェームス・ウッド(ナショナルズ)、コービン・キャロル(ダイヤモンドバックス)、フェルナンド・タティスJr.(パドレス)、ジャクソン・メリル(パドレス)、オニール・クルーズ(パイレーツ)、フアン・ソト(メッツ)など人材豊富。そして、戦列復帰を果たしたばかりのロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)も忘れてはならない存在だ。

 3つ目はボビー・ウィットJr.(ロイヤルズ)が自身初となるファン投票での選出を果たせるかどうかだ。昨季はMVP投票2位という素晴らしい活躍を見せたが、オールスター・ゲームのファン投票ではガナー・ヘンダーソン(オリオールズ)の後塵を拝した。今季もまずまずの活躍を見せているものの、ジェイコブ・ウィルソン(アスレチックス)、ジェレミー・ペーニャ(アストロズ)、ザック・ネト(エンゼルス)など好成績を残している遊撃手は多く、ウィットJr.の選出は必ずしも保証されたものではない。

 4つ目はメジャー最高勝率のタイガースから選出される選手がいるかどうかだ。タイガースの選手がオールスター・ゲームにスタメン出場したのは2014年のミゲル・カブレラが最後(カブレラは2015年もファン投票で選出されたが、故障により出場しなかった)。今季はスペンサー・トーケルソン、グレイバー・トーレス、ライリー・グリーン、ケリー・カーペンターといった選手たちにチャンスがありそうだ。また、大黒柱のタリック・スクーバルが先発投手に指名される可能性も十分にある。

 5つ目はカル・ローリー(マリナーズ)が捕手として球団史上初のファン投票選出を果たせるかどうかだ。そもそもマリナーズの捕手がオールスター・ゲームに選出されたのは、1996年のダン・ウィルソン(現監督)しかいない。もしローリーがファン投票で選出されれば、捕手としては球団史上初の快挙となる。

 6つ目はブレンダン・ドノバン(カージナルス)が球団40年ぶりとなる二塁手としてのファン投票選出を果たせるかどうかだ。カージナルスの二塁手がファン投票で選ばれたのは、1985年のトム・ハーが最後。今季コンスタントに安打を量産しているドノバンは、球団40年ぶりとなる二塁手のファン投票選出を果たせるだろうか。

 そして7つ目はフランシスコ・リンドーア(メッツ)が自身初となるファン投票選出を果たせるかどうかだ。これまでに4度出場しているリンドーアだが、ファン投票での選出は1度もない。オールスター・ゲームに出場したのもインディアンス(現ガーディアンズ)時代の2019年が最後だ。ハリガン記者は「その理由の1つはリンドーアがスロースターターだということ」と指摘。しかし、今季はシーズン序盤から好成績を残しており、球団史上3人目となる遊撃手としてのファン投票選出を果たす可能性がある。


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