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ジャイアンツのかつてのCY賞左腕がまた好投 パドレス抑えて8勝目

2025.6.6 08:44 Friday

【パドレス2-3ジャイアンツ】@オラクル・パーク

 日本時間6月6日、ジャイアンツがパドレスとの接戦を制し、パドレス4連戦を2勝2敗で終えた。ジャイアンツは先発のロビー・レイが7回2失点9奪三振の好投で8勝目(1敗)をマーク。パドレス先発のディラン・シースも5回3失点7奪三振と力投したが、今季5敗目(1勝)を喫している。パドレスは3番手の松井裕樹の無失点リリーフもあり、1点差のまま反撃を狙ったが、ついにジャイアンツの投手陣を捉えられず。首位ドジャースとのゲーム差はパドレスが2に広がり、ジャイアンツは3となっている。

 先月は6先発で防御率1.38、9回あたりの奪三振数10.38個の圧巻のパフォーマンスを見せ、月間最優秀投手に輝いたジャイアンツのレイ。2021年にサイ・ヤング賞を受賞した記憶ももはや薄れ、過去2年は故障で8先発のみにとどまっていた。しかし、今季はハーラートップの8勝、ナ・リーグ3位の防御率2.44、リーグ5位の87奪三振と、完全に全盛期のパフォーマンスを取り戻している。

 正確に言うならば、レイは復活したというより、全く別の進化を遂げた。切れ味鋭いスライダーを武器に一世を風靡した全盛期と異なり、今のレイの武器は4シーム。垂直に近いアームアングルから縦変化量豊富な4シームを投じ、そのホップするような軌道で打者を幻惑している。

 今日もレイは4シームを全101球中71球の割合で投じ、12個の空振りを築き上げた。さらにア・リーグの昨季サイ・ヤング賞投手のタリック・スクーバルから習ったというチェンジアップでも5個の空振りを奪い、合わせて21個の空振りを誘発した。

 レイは3回にマニー・マチャドに2ラン本塁打を浴びた(マチャドにとって通算350号)が、打線は好投を続けてきたベテランに報いた。直後の3回裏、一死満塁のチャンスから犠牲フライ、そして二死2・3塁となってから加入2試合目のドミニク・スミスが2点タイムリー二塁打を放って逆転。3対2と虎の子のリードを得たジャイアンツは、レイが7回まで投げ抜いた後はランディ・ロドリゲスとカミロ・ドバルが無失点リレーで繋いだ。ドバルは通算100個目のセーブを挙げ、同地区ライバル・パドレスとの4連戦を勝利で締めくくった。

 また、パドレスの松井裕樹は1点ビハインドの8回に登板。アダメスをセカンドフライ、スミスを外角いっぱいの速球で見逃し三振、ジェラール・エンカーナシオンをセンターフライに打ち取り、三者凡退に抑えた。今季初勝利を挙げた4日の好投に続き、リズム良く1イニングを切り抜けた。防御率は3.24へと改善している。


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