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直近21戦20敗のアスレチックスが快勝 3人のドラ1が本塁打揃い踏み

2025.6.6 15:19 Friday

【ツインズ3-14アスレチックス】@サターヘルス・パーク

 日本時間6月6日、直近21試合で20敗を喫しているアスレチックスが、ツインズ4連戦の最終戦に快勝した。アスレチックスはタイラー・ソダーストロムが2本、そしてジェイコブ・ウィルソン、マックス・マンシーも本塁打を放つなど、打線が爆発。ツインズ先発のデービッド・フェスタに8失点を見舞い、今季初敗北を付けた。アスレチックスは苦戦中の投手陣も善戦。今日から先発ローテに組み込まれたミッチ・スペンスが5回1失点の好投を見せ、今季2勝目(1敗)をゲットした。

 本拠地サターヘルス・パークでは序盤にビッグイニングを作られ、自慢の打線が火を吹く前に大量リードを付けられるのが、半ばお決まりのパターンと化していたアスレチックス。しかし、今日は違った。アスレチックスは初回、先発のスペンスが2人の走者を出しながらゼロで切り抜けると、1回裏の攻撃から打線が機能する。初回、無死1・2塁から3番ブレント・ルーカーがタイムリーを放つと、なおもチャンスで6番マックス・マンシーが特大の2号3ラン。初回から4点を奪う。

 そして3回、先頭の2番ジェイコブ・ウィルソンが8号ソロを放つと、1人走者を置いて4番タイラー・ソダーストロムが13号2ラン。続く4回は二死から2個の四球と単打でチャンスを作り、再びソダーストロムが14号グランドスラムで走者を一掃した。

 アスレチックスは結局、14得点を積み上げるまで攻勢を続け、ツインズ投手陣を圧倒。先発ローテの防御率がメジャー28位と低迷するなか、今日からローテに抜擢されたスペンスは5回1失点4奪三振1四球にまとめ上げ、わずか57球の省エネ投球を見せた。2番手ショーン・ニューカムは7回に2失点を喫したが、ニューカムが残したピンチを3番手マイケル・ケリーが抑え、反撃を封じた。

 メジャーワーストのチーム防御率5.84(極端に打者有利な球場を本拠とするロッキーズの5.44より悪い)と、アスレチックスの投手陣はチームのアキレス腱となっている。しかし、最近の苦戦を受け、アスレチックスはオープナーの導入やメンバーの積極的な入れ替えに着手。今日からは、昨季活躍したケリー(制限リスト)とT・J・マクファーランド(故障者リスト)が復帰しており、苦戦に歯止めがかかるかもしれない。

 今日も3安打を放った新人王最右翼のウィルソンを筆頭に、アスレチックスは若手打者が続々に芽を出している。今日本塁打を放ったソダーストロム、マンシー、ウィルソンは、それぞれ2020年、2021年、2023年のドラフト1巡目指名選手。さらに2024年ドラフト1巡目のニック・カーツ(今は故障者リスト)も適応の兆しを示しており、中堅のレギュラーには好守の有望株デンゼル・クラークが定着しつつある。投手陣さえパフォーマンスを維持できれば、勝率5割を超えた3・4月の戦いぶりを取り戻せるだろう。


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