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ヤンキースがライバル・Rソックスを破る チザムJr.が4打点の活躍

2025.6.7 17:34 Saturday

【レッドソックス6-9ヤンキース】@ヤンキー・スタジアム

 日本時間6月7日、ア・リーグ東地区首位・ヤンキースと4位・レッドソックスによるライバル対決の3連戦が、今日からニューヨークでスタート。その初戦はヤンキースが初回5得点の猛攻を見せ、レッドソックスに9対6で勝利した。レッドソックス先発のウォーカー・ビューラーは2回7失点で4敗目(4勝)を喫し、ヤンキース先発のウィル・ウォーレンが6回途中4失点で4勝目(3敗)をゲット。戦列に復帰してから絶好調のジャズ・チザムJr.は3安打4打点の活躍を見せた。

 ヤンキースは初回、二死2・3塁から5番チザムJr.が9号3ラン、さらにそこから走者を1人出して7番アンソニー・ボルピーも8号2ランを放ち、5点を先制。さらに2回にも二死1・3塁から再びチザムJr.がタイムリーを放ち、加えて押し出し死球で7点目を入れ、大量リードを奪った。

 点差は変わらず1対8となってから、レッドソックスは6回に犠牲フライとロミー・ゴンザレスの2点タイムリーで4点差に詰め寄る。しかし、ヤンキースの4番ポール・ゴールドシュミットが8号ソロで追加点。レッドソックスは7回にもラファエル・デバースの13号2ランで点差を縮めたが、そのままヤンキースに9対6で逃げ切りを許した。

 勝利の立役者となったのは、5打数3安打4打点をマークしたチザムJr.。チザムJr.は右腹斜筋の故障で1ヶ月近く欠場を余儀なくされ、4日に戦線復帰したばかり。離脱前は打率.181と低迷していたが、復帰後は16打数で8安打と別人のように打ちまくっている。

 その好調の背景には「70%でいい」という意識の変革があったという。チザムJr.は「ホームランを打ったときは、センターへのライナーを打って、ヒットを打とうとしていた。ホームランを打とうとしていたわけでもないのに、バットが弾き出してフェンスを越えてしまったんだ。だから一塁を回ってきたときにすごく興奮したよ。『偉大な野球選手になるには70%の力があれば十分だ』って気づいたんだ」とホームランを振り返り、力みすぎないことが好調の要因だと語った。

 マイナー時代から有望株として評価され、マーリンズで頭角を現した時にもスーパースターへの飛躍を期待されていたチザムJr.だが、打撃の粗さや故障もあって、その期待の水準にはまだ達していない。とはいえ、まだ27歳。「70%で基礎をしっかり保てれば、僕はかなり良い野球選手になれるよ」と、まだまだ強い向上心を持っている。

 また、ヤンキースのアーロン・ジャッジは「2番・右翼」でスタメン出場。5打数3安打を記録し、打率は.397、OPS1.254に成績を向上させている。


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