通算440セーブの名守護神キンブレル 今季初登板の翌日にDFAが決定
2025.6.8 08:51 Sunday
日本時間6月8日、ブレーブスは前日に今季初登板を果たしたばかりのクレイグ・キンブレルをDFAとしたことを発表した。前日に11年ぶりのブレーブス復帰を果たし、1イニングを無失点に抑えたキンブレルだが、速球は91~92マイルにとどまり、ブレーブスは戦力として計算するのは難しいと判断したようだ。通算440セーブの輝かしい実績を誇り、ブレーブスの球団最多セーブ記録(186)も保持しているキンブレルだが、わずか1日でブレーブスを去ることになった。
現在37歳のキンブレルは2010年にブレーブスでメジャーデビューし、翌2011年から2014年まで4年連続で42セーブ以上を記録するなど絶対的守護神として君臨。その後、パドレス、レッドソックス、カブス、ホワイトソックス、ドジャース、フィリーズ、オリオールズと多くの球団を渡り歩き、今年3月にマイナー契約で古巣ブレーブスに戻ってきた。
日本時間6月7日に待望のメジャー昇格が発表され、同日のジャイアンツ戦に2番手としてリリーフ登板。先頭打者にヒットを許したが盗塁死、次打者に四球を与えたが牽制刺と2アウトを取り、ウィルマー・フローレスを空振り三振に仕留めて1イニングを無失点に抑えた。しかし、速球は最速でも92.8マイル(平均では91.7マイル)にとどまり、カーブやスライダーで空振りも奪えないという状態では、ブレーブスがDFAを選択したのも致し方ないと言える。
もちろん、ブレーブスとしても97~98マイルを連発し、対戦した打者の40%以上を三振に仕留める以前の姿を期待していたわけではないだろう。しかし、昨日のキンブレルの投球はブレーブスの期待をはるかに下回るものだったようだ。ブレーブスが出した答えは「キンブレルを使うくらいなら若手を試したほうがいい」というもの。37歳の名守護神は古巣を追われ、再び居場所を探すことになりそうだ。