English Español 韓国語

マリナーズ・カービーが14Kの快投 名投手マダックス以来の快挙を達成

2025.6.9 11:40 Monday

【マリナーズ3-2エンゼルス】@エンゼル・スタジアム

 日本時間6月9日、ア・リーグ西地区2位のマリナーズは敵地でのエンゼルス3連戦の最終戦に3対2で勝利。連敗を5で止め、首位アストロズとのゲーム差を2.5に縮めた。マリナーズ先発のジョージ・カービーは自己最多の14奪三振を記録し、7回2安打2失点の好投で今季初勝利(3敗)をマーク。3番手のアンドレス・ムニョスが18セーブ目を挙げ、エンゼルス先発のタイラー・アンダーソンは5回途中8安打3失点で3敗目(2勝)を喫した。

 初回にランディ・アロザレーナのタイムリー二塁打で先制したマリナーズは、4回裏にテイラー・ウォードの18号2ランで逆転を許したものの、直後の5回表にホルヘ・ポランコとドノバン・ソラーノの連続タイムリーで逆転。1点のリードを先発のカービーからセットアッパーのマット・ブラッシュ、クローザーのムニョスとつなぐリレーで守り抜いた。

 今日の試合の主役は何と言ってもカービーだ。今季は右肩の炎症で大きく出遅れ、復帰後も3先発で0勝3敗、防御率8.56と精彩を欠いていたが、今日は7回96球を投げて被安打2、奪三振14、無四球、失点2と素晴らしいピッチング。1試合14奪三振はキャリアハイを更新し、今季メジャー全体でもマックス・マイヤー(マーリンズ)と並んで最多タイの数字となった。

 なお、カービーは今日の試合で通算500奪三振を突破。この時点でカービーは通算68四球だったが、米公式サイト「MLB.com」のサラ・ラングス記者によると、これより少ない四球数で500奪三振に到達したのは、過去に上原浩治(63四球)しかいないという。つまり、先発投手ではカービーが歴代最少ということになる。

 また、カービーは通算93先発で509奪三振/68四球となったが、「オプタ・スタッツ」によると、93先発のスパンで500奪三振以上&70四球未満を記録したのは、過去にグレッグ・マダックスしかいないようだ。史上有数の精密機械に肩を並べたカービー。今日の試合をきっかけに、本来の安定感を取り戻すことが期待される。


spotvnow