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エンゼルスがウェイドJr.を獲得 外野のデプス要員として期待か

2025.6.9 13:14 Monday

 日本時間6月9日、エンゼルスはジャイアンツとのトレードでラモント・ウェイドJr.を獲得したことを発表した。エンゼルスは故障者リストから復帰したマイク・トラウトがまだ守備に就いておらず、ホルヘ・ソレアも股関節の張りを抱えているため、外野手が手薄に。ウェイドJr.の獲得はそれをカバーする狙いがあるようだ。なお、エンゼルスはジャイアンツからウェイドJr.と金銭を獲得。その対価として、金銭または後日指名選手1名をジャイアンツに放出することになっている。

 現在31歳のウェイドJr.はジャイアンツの一塁手または外野手として活躍してきた左打者。2021年に自己最多の18本塁打、2023年にも17本塁打を放ち、昨季はキャリアハイの出塁率.380をマークした。ところが、今季は極度の打撃不振に陥り、50試合に出場して打率.167、1本塁打、15打点、OPS.546と低迷。日本時間6月5日にDFAが発表され、ジャイアンツはウェイドJr.の放出先を探していた。

 もしソレアが故障者リスト入りする場合、ウェイドJr.はソレアに代わってアクティブ・ロースターに登録されることになる。ソレアの故障者リスト入りが必要ない場合、アクティブ・ロースターの枠を空けるために、若手外野手のマシュー・ルーゴがマイナー降格になることが有力視されている。

 ジャイアンツでは主に一塁を守ってきたウェイドJr.だが、エンゼルスの一塁には同じ左打者のノーラン・シャニュエルがいるため、新天地で一塁手として起用されることは考えにくい。トラウトもしくはソレアが右翼の守備に就ける状態になるまで、右翼手として起用される機会が増えるだろう。エンゼルスへの移籍は、今季終了後にFAとなる予定のウェイドJr.にとって、自身の価値を証明するためのまたとない機会となりそうだ。


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