カブスがトレード期限で投手補強を目指す 「先発とブルペンの両方だ」
2025.6.11 09:56 Wednesday
カブスのジェッド・ホイヤー編成本部長は「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者とジョエル・シャーマン記者によるインタビューのなかで、トレード・デッドラインの補強において投手の獲得を目指す方針を示した。「投手を探すことになると思う。ローテーションとブルペンの両方だ。これは秘密にするようなことではないし、現有戦力を批判しているわけでもない。現代の球界において、投手の層を厚くしておくことは重要だ」とホイヤー編成本部長は語っている。
ナ・リーグ中地区の首位を走っているカブスだが、タレントが揃う打線とは対照的に、投手陣は苦しいやりくりを強いられている。先発陣は左腕ジャスティン・スティールが4試合に登板しただけで今季絶望に。右腕ハビアー・アサッドは故障でまだ1試合も登板しておらず、エース左腕の今永昇太もハムストリングを痛めて5月上旬から長期離脱している。ホイヤー編成本部長は今永が6月中に復帰することを期待しているようだが、今永が予定通りに復帰したとしても、レギュラーシーズン後半戦、そしてポストシーズンを戦い抜くためには先発陣の強化が急務だ。
ブルペンに関しては、クローザー候補として期待していた右腕ライアン・プレスリーの不振もあり、クローザーを固定できていない状況。右腕ダニエル・パレンシアが防御率1.96と好調でチーム最多の5セーブを挙げているが、勝ちパターンも確立できていない。先発陣以上に補強が求められる状況であることは間違いないだろう。
一方、ホイヤー編成本部長は打線強化の必要性はそれほど大きくないとの見解を示している。「故障がなければ、攻撃面の補強は小さな動きにとどまるだろう。我々には本当に優秀な野手陣がいる。こうしたことを考えれば、トレード・デッドラインでは投手の補強を目指していく可能性が高いと思う」と強力打線への信頼を示すとともに、改めて投手補強の必要性について口にした。