ドジャース・カスパリアスが先発ローテ入りへ ロバーツ監督が明言
2025.6.12 14:17 Thursday
日本時間6月12日、ドジャースは同地区ライバルのパドレスを5対2で破り、ナ・リーグ西地区首位の座をキープしたが、その試合で先発を務め、4イニングを3安打1失点に抑える力投を見せたのが26歳の新人右腕ベン・カスパリアスだ。1回裏、カスパリアスはパドレスの上位打線を三者凡退に抑えたが、空振り三振に倒れたマニー・マチャドは「いい球だった」と言わんばかりに、マウンド上のカスパリアスのほうを指差した。カスパリアスは「彼は球界最高の選手の1人だからとてもクールだった」と喜んだ。
メジャー2年目の今季はイニング跨ぎのリリーフ登板も多く、ブルペンの「便利屋」のような役割を担っているカスパリアス。パドレス3連戦の最終戦に先発することをデーブ・ロバーツ監督から告げられたのは、前日の夜のことだったという。故障者続出で厳しい台所事情が続くなか、同地区ライバルのパドレスを相手に4回54球1失点の力投。このピッチングを受け、ロバーツ監督はカスパリアスの先発ローテーション入りにゴーサインを出した。
ロバーツ監督は「我々のニーズと当時のチーム状況を考えたとき、彼をブルペンに置き、融通の利くリリーバーとして起用するほうが価値があると感じていた」とこれまでカスパリアスをリリーフで起用してきた理由について説明。そして「しかし現在のチーム状況を考えると、彼は間違いなく(先発ローテーションの)5人のうちの1人だ。彼が次回マウンドに立つとき、それは先発投手としてのものになるだろう」と語り、カスパリアスを先発ローテーションの一員として起用することを明言した。
カスパリアスは「自分はプロ入り後のキャリアの大部分を先発投手として過ごしてきたから、ルーティーン的なことを考えると、先発はやりやすい。これからどうなるか、次に何が起きるか楽しみにしているよ」と先発への配置転換を歓迎。今季ここまで22試合に登板して44イニングを投げ、4勝1敗、7ホールド、防御率2.86、46奪三振と安定したパフォーマンスを見せている右腕は、山本由伸、クレイトン・カーショウ、ダスティン・メイとともに先発ローテーションの一角を担うことになる。