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トレード要求の先発右腕シバーリと一塁手ボーンのトレードが成立

2025.6.14 11:31 Saturday

 日本時間6月13日、ブリュワーズの先発投手アーロン・シバーリとホワイトソックスの一塁手アンドリュー・ボーンのトレードが成立した。「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマン記者らが伝えている。シバーリは先日、先発ローテからブルペンに配置転換され、球団にトレードを要求していた。先発投手不足に苦しむホワイトソックスがその手を差し伸べた格好になる。

 現在30歳のシバーリは昨季31先発で8勝9敗、防御率4.36をマークした技巧派右腕。今季は5先発で防御率4.91と精彩を欠いており、有望株の昇格によって先発ローテから押し出されていた。シバーリは今オフ限りでFAとなるため、そのアピールのためにも先発起用してくれる球団への移籍を希望。中地区最下位のホワイトソックスへのトレードがすぐに決まった。ホワイトソックスとしては、若手が多いローテーションに安定感あるベテランを加え、さらにトレード・デッドラインで放出できるトレードチップも補充できた格好になる。

 シバーリの交換要員としてブリュワーズに移るボーンも、今季は精彩を欠いている。ボーンは2019年ドラフト全体3位でホワイトソックスに入団し、2021年にデビューしてからは4年連続で2ケタ本塁打を放ってきた。しかし、今季は48試合で打率.189、OPS.531と極度の打撃不振に。さらにキャリアを通して課題だった守備力の低さも相変わらずで、総合指標fWARでは全選手中ワーストの-1.3を記録していた。

 また、シバーリの今季年俸800万ドルとボーンの今季年俸585万ドルの差額は、ブリュワーズ側が負担するという。

 ブリュワーズ側としては年俸の負担が軽くなるわけでもなく、単にシバーリのトレード要求を叶えただけにも映る。しかし、今季の一塁手のバックアップあるいは来季のオプションの1つとして、ボーンの復活に期待を寄せているのかもしれない。ブリュワーズの一塁手にはベテランのリース・ホスキンスがいるが、ホスキンスは今季限りでFA。ボーンは2026年も保有可能だ。さらにボーンの打球速度、バレル率、ハードヒット率などは依然として平均以上を記録している。


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