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ジャイアンツがドジャースと並んで首位に 山本が5失点許す

2025.6.14 13:39 Saturday

【ジャイアンツ6-2ドジャース】@ドジャー・スタジアム

 日本時間6月14日、今日からドジャースの本拠地ロサンゼルスで、ナ・リーグ西地区の首位攻防ライバル対決がスタート。首位ドジャースと1ゲーム差の2位ジャイアンツの3連戦の初戦は、エース同士の投げ合いをジャイアンツのローガン・ウェブが制した。ウェブは7回2失点の好投で6勝目(5敗)をマークした一方、山本由伸は5失点を許して今季5敗目(6勝)を喫している。大谷翔平は9試合ぶりに無安打に終わった。

 山本は初回、2番ウィリー・アダメスにライト方向へ8号先制ソロを被弾。2回も走者2人を背負うなど、立ち上がりに苦しんだ。そして犠牲フライで同点としてもらった直後に迎えた3回表、3つの四球で満塁のピンチを招いてしまう。二死満塁で迎えた6番ケーシー・シュミットに対し、3球目のスプリッターを運ばれ、レフト方向への満塁本塁打を献上した。正三塁手で主軸を担うマット・チャップマンの負傷離脱という不運に見舞われながら、代役の若手の活躍でジャイアンツが大きなリードを得た。

 山本はその後、5回に2人の走者を許したところで降板。5回途中5失点の内容で、今季ワーストの5四球を与えた。今日は決め球のスプリッターで空振りを1つしか奪えず、スプリッターを見極められ、甘く入ったところをシュミットに被弾するなど苦しんだ。4回2/3での降板は6月2日のヤンキース戦以来、今季2番目の短さ。6月に入ってからは3先発で防御率5.65と、やや停滞している。

 一方、ジャイアンツ先発のローガン・ウェブは真骨頂を発揮。横変化の大きいシンカーを出し入れして見逃しストライクを奪い、カッターやスイーパーでは空振りを誘った。7回を投げ抜いて被安打はわずか2。三振は4つと多くなかったが、7個のゴロアウトを稼いでリスクを制限した。

 ジャイアンツはその後も追加点を入れ、6対2でドジャースを振り切った。わずか1ゲームの差で直接対決に突入した両チームは、ついに41勝29敗でナ・リーグ西地区首位に並ぶことに。ジャイアンツは破竹の7連勝もあって一気に調子を上げ、絶対王者ドジャースの背中を捉えた。明日の先発には今季ブレイク中のランデン・ループを送り込み、単独首位の座を目指す。一方のドジャースは頼みの綱の山本で落とし、明日以降はまだ本調子ではないクレイトン・カーショウ、ダスティン・メイに首位キープを託さざるを得なくなった。

 また、ドジャースの大谷翔平は「1番・DH」でスタメン出場。ウェブの前に2つの見逃し三振を喫するなど、9試合ぶりに無安打に終わった。今季成績は打率.286、OPS.994となっている。


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