レイズが6回に一挙6得点の大逆転 首位メッツを下す 千賀の故障は軽度か
2025.6.14 17:20 Saturday
【レイズ7-5メッツ】@シティ・フィールド
日本時間6月14日、レイズが4点ビハインドの6回に6得点を奪う大逆転を見せ、ナ・リーグ東地区首位のメッツに勝利した。守備の乱れから5失点を喫したレイズは6回、ジェイク・マンガムとキャメロン・マイズナーのタイムリーなどで同点に追いつき、さらにダニー・ジャンセンの6号2ランで勝ち越し。自慢のリリーフ陣がリードを守り抜き、7対5で逃げ切った。メッツは先発クレイ・ホームズの好投を生かせず、逆転を許した3番手マックス・クラニックが2敗目(3勝)を喫している。
レイズは4回、ブレイク中の主砲ジョナサン・アランダが8号ソロを放って先制。しかし直後の4回裏、投手の失策絡みで満塁のピンチを招き、6番スターリング・マルテに投手強襲の同点タイムリーを浴び、さらに内野ゴロの間に逆転を許す。続く5回にも2四球と失策で満塁とし、押し出し四球を献上。二死となってから再びマルテにタイムリーを浴び、1対5とリードを広げられてしまった。
一方のメッツ先発のホームズは5回1失点と好投。メッツは2番手に本来は先発のポール・ブラックバーンを送り込んだが、これが誤算だった。ブラックバーンは3連打で満塁のピンチを招き、6番ジェイク・マンガムにタイムリーを許す。メッツはたまらず3番手クラニックをマウンドに送ったが、クラニックも内野ゴロとキャメロン・マイズナーへのタイムリーの間に2失点。さらに続くジャンセンには真ん中のスライダーを仕留められ、勝ち越しの2ランを献上してしまった。
レイズはエリック・オージー(1勝目をマーク)、メイソン・モンゴメリー、ギャレット・クレビンジャー、エドウィン・ウセタ、ピート・フェアバンクスが無失点で繋ぎ、強敵メッツに7対5で勝利。3連戦の初戦を勝利で飾った。
3~4月を14勝16敗と負け越したレイズは、5月を16勝12敗で折り返し、6月に入ってからは7勝4敗とさらに調子を上げている。その強さの根幹にあるのは、もはや伝統ともいえるディフェンスの堅さ。しかし、今日の試合では3失策を犯し、5失点すべてが非自責点と守備から崩れかけた。
それでも最近の好調を支える打線が目覚め、ビッグイニングで試合をひっくり返してみせた。今日の勝利によってレイズの貯金は5に回復し、順位は首位から5.5ゲーム差の3位に。背後には猛追をかけるスター集団・レッドソックスがいるが、今季のレイズは勢いと確かな実力がある。球団名をレイズに改称して以来、幾度ものサプライズを起こしてきただけに決して驚きではないが、レイズは再びサプライズ・チームとなってリーグを席巻するかもしれない。
また、故障者リストに入ったメッツの千賀滉大について、ハムストリングの故障が比較的軽度であることが判明した。カルロス・メンドーサ監督は「これは比較的良いニュースだと思う」とコメント。千賀のハムストリングの故障は「グレード1」に該当し、復帰には1ヶ月以上を要するとみられている。