剛腕復活 ブレーブス・ストライダーが13奪三振 アクーニャも援護弾
2025.6.15 09:26 Sunday
【ロッキーズ1-4ブレーブス】@トゥルーイスト・パーク
日本時間6月15日、ブレーブスが誇るエースと主砲が躍動し、チームに4対1の勝利をもたらした。故障復帰後なかなか調子が上がっていなかった先発のスペンサー・ストライダーは、今日は6回無失点13奪三振の圧巻のパフォーマンス。打っては、こちらも長期離脱明けのロナルド・アクーニャJr.が7号2ランを放ち、勝利に貢献した。ロッキーズは先発の新人チェイス・ドーランダーがクオリティスタートを記録したが、援護がなく7敗目(2勝)を喫している。
2023年には20勝・281奪三振を記録し、ブレーブスのエースとして君臨したストライダーだったが、2024年に右肘の手術を敢行。本格復帰を目指して臨んだ今季は、ここまで5戦全敗、防御率5.40とかつての姿を見失っていた。
しかし、今日のピッチングはストライダー復活というにふさわしい内容だった。まず、トレードマークの剛速球が復活。今季の平均球速は約153キロと、故障前と比べると3キロも低下していた。しかし、今日はシーズンハイの約155キロを計時。スイング数に占める空振りの割合(Whiff%)は故障前の水準を超える30%だった。
さらに決め球・スライダーの切れ味も抜群。35球のスライダーを投じ、その内ほぼ半分の17球で空振りを奪った。全体で23回のスイングを誘いながら、前に飛んだのはわずか1回だけ。今季のストライダーは故障前と比べ、チェンジアップやカーブに頼る割合も増えていた。しかし、今日は4シームとスライダーだけで投球の97%を占め、ほぼ2球種だけで圧倒するかつてのピッチングを彷彿とさせた。
ストライダーは結局、6回無失点3安打1四球13奪三振の内容で降板。2023年10月以来となる勝利投手となった。また、ブレーブスは2番手ラファエル・モンテロ、3番手ディラン・リーも6三振を奪い、1試合の球団記録となる19奪三振を記録。ロッキーズ打線を寄せ付けなかった。
また、ブレーブスは打線も機能。初回にマット・オルソンのタイムリーで先制すると、2回にアクーニャJr.が2ラン本塁打、5回にはオースティン・ライリーがタイムリーを放った。ストライダーと同じく大怪我からの復帰を目指しているアクーニャJr.は、ストライダーより早く故障前のフォルムに戻りつつある。5月24日に戦列に復帰すると、20試合で打率.387、出塁率.471、OPS1.178といきなり大活躍。地元アトランタ開催の球宴選出にも期待がかかる。