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ヤンキース嫌いの25歳がまた好投 Rソックスがライバル対決に連勝

2025.6.15 11:18 Sunday

【ヤンキース3-4レッドソックス】@フェンウェイ・パーク

 日本時間6月15日、ヤンキースとレッドソックスによるライバル対決3連戦の2戦目は、先日に引き続いてレッドソックスが勝利。新人右腕ハンター・ドビンスが6回無失点の好投で4勝目(1敗)をマークし、打線もトレバー・ストーリーらの活躍で4点を挙げた。ヤンキースは先発のカルロス・ロドンが4失点で5敗目(8勝)を喫している。ヤンキースのアーロン・ジャッジは4打数無安打に終わった。

 レッドソックスの先発は今季デビューしたばかりの25歳・ドビンス。ドビンスは6月上旬、地元紙「ボストン・ヘラルド」に対して、「ヤンキースでプレーするならば引退する」と放言したことでも話題を呼んだ。その放言の直後に行われた9日のヤンキース戦では、敵地ヤンキー・スタジアムの大ブーイングを浴びながらも5回3失点で勝ち投手に。今どき珍しくライバルチームへの敵愾心むき出しの若武者が、レッドソックスとヤンキースの伝統の一戦で再び輝きを見せることになる。

 ドビンスは初回からジャッジを空振り三振に仕留める上々の立ち上がり。2回は一死1・2塁のピンチを招いたが、2つのフライアウトでピンチを切り抜けた。そして3回、ジャッジとの2度目の対戦でも、再びボールゾーンのカーブを振らせて空振り三振に打ち取る。ドビンスはその後も危なげない投球を続け、6回にもジャッジを弱々しい内野ゴロに抑え込んだ。その回限りで降板したドビンスは、6回を被安打わずか2、5奪三振1四球で無失点の好投。宿敵・ヤンキース打線を沈黙させた。

 レッドソックス打線もドビンスを援護した。ヤンキース先発は今季好調のカルロス・ロドンだったが、初回から前日サヨナラ打のカルロス・ナルバエスの内野安打に敵失を絡め、1点を先制。4回にはトレバー・ストーリーのタイムリー二塁打で2点目を加えた。そして5回には左腕に相性の良いロミー・ゴンザレスが仕事を果たし、タイムリー二塁打で3点目。6回にもストーリーを起点にダメ押しの4点目が入った。シーズン通して不振にあえいでいるストーリーは、先週のヤンキース3連戦から徐々に調子を上げ、6月の月間打率は.319をマークしている。

 ヤンキース打線は7回にジェイソン・ドミンゲス、オースティン・ウェルズのタイムリーで2点を追い上げ、最終回にもチャンスを作った。しかし、1点差まで追い詰めるのがやっと。今日最終回を任されたグレッグ・ワイサートが今季2個目のセーブを挙げ、ヤンキース3連戦の勝ち越しを確定させた。

 レッドソックスは連勝を4に伸ばし、借金をついに完済。超有望株ローマン・アンソニーを昇格させ、もともとタレント揃いのチームはさらに強化された。プレーオフ圏内まではわずかに1ゲーム差であり、ここから逆襲を目指す。

 また、ヤンキースのアーロン・ジャッジは4打数無安打3三振に終わった。前日に続いて3三振を喫し、打率は4月17日以来では最低の水準となる.384に落ち込んだ。


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