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パヘスの活躍でドジャースが勝利 ジャイアンツ3連戦に勝ち越し

2025.6.16 10:52 Monday

【ジャイアンツ4-5ドジャース】@ドジャー・スタジアム

 日本時間6月16日、1勝1敗のタイで迎えたジャイアンツとドジャースによる西地区首位攻防3連戦の最終戦は、ドジャースがアンディ・パヘスの活躍で勝利。シリーズに2勝1敗で勝ち越し、2位ジャイアンツに2ゲーム差の首位を保った。パヘスは先制の犠牲フライと逆転の13号3ランで、塁上の大谷翔平を還し、4打点をマーク。クオリティスタートを記録した先発のダスティン・メイに今季4勝目(4敗)をプレゼントした。一方のジャイアンツは先発予定の投手が試合前にトレードとなり、急遽ブルペンデーに。2番手ジョーイ・ルケーシーが1敗目を喫している。大谷は3安打2得点の活躍だった。

 ジャイアンツは試合直前にレッドソックスからラファエル・デバースのトレード獲得を報じられた。本来の先発予定だったカイル・ハリソンは、そのトレードの交換要員に含まれており、急遽先発を回避。そのため、マイナーでは先発投手だったショーン・ジェリーが緊急で先発を務め、ブルペンデーに切り替える事態となった。

 そして、ドジャースは緊急先発したジェリーの立ち上がりに襲いかかった。初回、大谷翔平、フレディー・フリーマンの安打で一死満塁のチャンスを作ると、5番アンディ・パヘスが犠牲フライで1点を先制。2回はトミー・エドマンのソロ本塁打で2点目を加えた。

 しかし、ジャイアンツも4回に反撃。ドジャース先発のダスティン・メイから二死1・2塁のチャンスを作ると、9番クリスチャン・コスのタイムリーシングルと1番李政厚(イ・ジョンフ)のタイムリー三塁打で3点を返した。

 一方のドジャースも黙っておらず、5回に再逆転。またしても大谷、そしてベッツの安打からチャンスを作ると、ジャイアンツの3番手ライアン・ウォーカーから5番パヘスが13号3ランを放った。大きな援護点を得た先発のメイは、6回3失点とクオリティスタート。その後はアレックス・ベシア、カービー・イェーツ、タナー・スコットがジャイアンツの反撃を振り切り、5対4でドジャースが勝利した。

 首位ドジャースに2位ジャイアンツが1ゲーム差と迫って迎えた3連戦は、ドジャースが2勝1敗と勝ち越し。第1戦の敗戦で一時は同率首位まで迫られたが、結局は2ゲームにリードを広げて正念場を乗り切った。頼みの綱だった第1戦先発の山本由伸で落としたものの、2戦目のクレイトン・カーショウ、3戦目のダスティン・メイが好投。古株の選手が伝統的ライバル対決で真骨頂を発揮し、大事な3連戦を取った。

 ただ、今日話題を呼んだのは、白熱する首位攻防戦の行く末以上に、試合前のトレードだった。ジャイアンツは試合の直前にレッドソックスから強打者ラファエル・デバースを獲得。レッドソックスの顔と言うべきスーパースターの急転直下の放出で話題は持ちきりだった。「ESPN」が放映した「サンデー・ナイト・ベースボール」でもデバースのトレードについて選手へのインタビューが為され、ジャイアンツの遊撃手ウィリー・アダメスは「試合の15~20分前に(トレードを)聞かされた」とコメント。また、ドジャースのカーショウは「ワイルドだ。バスター・ポージーが本当にそれをやったんだね」と、かつては同じフィールドで競い合ったライバルであり、今はジャイアンツの編成を率いるポージーについてコメントを寄せた。ドジャースとジャイアンツのライバル対決は、デバースという新たな役者を加え、ここからさらに白熱しそうだ。

 また、ドジャースの大谷翔平は「1番・DH」でスタメン出場し、3打数3安打2得点の活躍。単打でチャンスメイクを行い、貴重な2得点をもたらした。今日の2得点は大谷にとって今季73得点目。2位アーロン・ジャッジに8点差を付けてMLBトップを走っている。今季成績は打率.297、OPS1.035となっている。


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