エンゼルス・菊池は10奪三振も5失点 オリオールズが3連戦スイープ
2025.6.16 11:45 Monday
【エンゼルス2-11オリオールズ】@オリオールパーク・アット・カムデンヤーズ
日本時間6月16日、エンゼルスの菊地雄星がオリオールズ戦に先発登板。菊池は今季最多の10三振を奪ったが、5失点(自責点3)を許して今季6敗目(2勝)を喫した。オリオールズは打線が爆発し、エンゼルス3連戦をスイープ。オープナーのあとを受けた2番手ケイド・ポビッチに今季2勝目(5敗)が付いた。
初回、エンゼルスは2番ノーラン・シャニュエルが4号ソロを放って1点を先制。いきなり援護をもらった菊池だったが、先頭を失策で出塁させ、2番ラモン・ウリアスに4号2ランを浴びて逆転を許してしまう。しかし、その後は立ち直り、2回は2奪三振で無失点、3回は3奪三振と三振を量産。味方打線も3回に暴投で2対2の同点に追いついた。
しかし4回、先頭のガナー・ヘンダーソンに二塁打を許すと、続くラモン・ローレアーノにレフト前へのタイムリーを浴びる。二塁走者ヘンダーソンは判断よく本塁を陥れ、オリオールズが再び勝ち越した。
そして6回、菊池は先頭から2者連続三振を奪ったが、二死から単打で出塁を許す。二死1塁から6番セドリック・マリンズは絶妙なセーフティバントを試み、それを処理した菊池は一塁へ悪送球。これで4点目を加えたオリオールズは、続く7番コビー・メヨがタイムリー二塁打を放って5点目を入れ、ここで菊池を降板させた。
菊池は5回2/3を投げて5失点(自責点3)、被安打7、10奪三振、2四球の内容だった。10奪三振は今季最多だった一方、5失点も今季ワースト。防御率は3点台に戻り、3.05となっている。4シームで6つ、スライダーで4つ、カーブで3つ、チェンジアップで5つと全球種で満遍なく空振りを奪った。しかし、自身のエラーが命取りとなってしまった。
菊池をノックアウトしたオリオールズ打線はその後も勢いが止まらず。7回にはゲーリー・サンチェスが2号グランドスラム、8回にはジョーダン・ウエストバーグ7号2ランを放ち、リードを11対2に拡大した。オリオールズはそのまま勝利し、エンゼルス3連戦に3連勝でスイープを決めた。
オリオールズは6月に入ってから9勝4敗と好調で、借金は1ヶ月ぶりに10まで減った。トニー・マンソリーノ暫定監督は就任してすぐに「このチームは実際、借金10まで戻すチャンスがある。それから勝率5割に戻って、そこから進んでいく可能性もある」と明言していた。その言葉通り、オリオールズは今季最悪の借金18に沈んだ5月25日から1ヶ月足らずで調子を戻してきた。マンソリーノ暫定監督はさらに「借金5にできれば、突然目が覚めて、少しだけ未来が見えてくるような気がする」と、次なる目標を掲げた。
トレード・デッドラインまで残り1ヶ月半。このままの成績でいけば、売り手に回ってシーズンを諦める可能性が高いが、今のオリオールズはその運命を変えられるかもしれない。