あす17日のパドレス戦で「投手・大谷」が復帰 2年ぶり二刀流復活へ
2025.6.16 12:17 Monday
日本時間6月16日、ジャイアンツとの首位攻防3連戦に勝ち越したドジャースは、大谷翔平が投手としてあす17日のパドレス戦で復帰することを発表。明日からは地区3位パドレスとの重要な4連戦が始まり、その初戦に大谷を先発させるという。米公式サイト「MLB.com」が報じている。
2023年9月に自身2度目のトミー・ジョン手術を受け、大谷は慎重に投手としてのリハビリに取り組んできた。11日に大谷は3度目の実戦形式のライブBPを終えたが、それでもデーブ・ロバーツ監督はオールスター前に投手復帰する可能性は「ほぼゼロ」とコメントしていた。
しかし、今日の試合前にロバーツ監督は「彼はすごく熱心になって、すごく興奮している」と、大谷の投手復帰へのボルテージが上がっていることを示唆。「翔平の話を聞くと、試合するよりもむしろライブBPやそのような練習のほうが労力を使うらしい。ならばそれを試合で使ってみよう」と、大谷にとっては練習とはいえ負担がかかるライブBPなどでの調整を続けるならば、試合で起用したほうがいいと判断したのだろう。そして今日の試合後、急転直下で大谷の明日の先発起用が決まった。
とはいえ、ドジャースも大谷が調整不足の可能性を承知しており、ましてや長いイニングを投げることは到底ありえないコンディションだ。しかし、それでもドジャースは「投手・大谷」が必要な状況にある。
ドジャースは慢性的な投手不足に苦しんでいる。先発ローテーションは現在、山本由伸とクレイトン・カーショウ、ダスティン・メイの3人に、ブルペンから急遽ローテに組み込まれたベン・カスパリアスの4人。そこにトミー・ジョン手術から復帰する若手のエメット・シーアンらが加わると見込まれている。
ここで「二刀流・大谷」のアドバンテージが発揮される。投手ではなく二刀流として選手登録されている大谷は、ロースターに投手は13人までというルールの限りではない。ドジャースは大谷がいれば投手を実質14人運用できることとなり、そのメリットは計り知れない。ロバーツ監督は「翔平がマウンドで何をやってもプラスになると思う」とまでコメントしている。
大谷は現実的には最大2イニング程度のオープナーとして起用される可能性が高い。「今の我々の状況を考えると、試合序盤の1イニングでも2イニングでも、それはプラスだ」とはロバーツ監督。パドレスとの大一番で、ついに二刀流が復活する。