ヤンキース・スタントンがようやく戦列復帰 右ひじの故障で長期離脱
2025.6.17 08:22 Tuesday
ヤンキース打線に元MVPの強打者が戻ってきた。日本時間6月17日、ヤンキースはジャンカルロ・スタントンを60日間の故障者リストから復帰させたことを発表。スタントンは本拠地ヤンキー・スタジアムで行われるエンゼルス戦に「5番・DH」でスタメン出場している。昨季から続く両ひじの痛みの影響により、今季開幕から長期離脱していたスタントンだが、マイナーAA級でのリハビリ出場3試合を経て、ようやく戦列復帰を果たした。
アーロン・ブーン監督はマイナーAA級でリハビリ出場を行っていたスタントンに関して「彼の打席は良さそうだった。彼は自身の状態について詳細に教えてくれたよ。タイミングもしっかり取れているようだ。速球のスピードにもついていくことができている。彼との会話から判断する限り、万全の状態に戻るのにはそれほど時間はかからないだろう」とコメント。いきなり5番打者として起用したのは通算429本塁打の実績を誇るスラッガーへの期待の表れと言っていいだろう。
現在35歳のスタントンはマーリンズ時代の2017年に自己最多の59本塁打を放ち、ナ・リーグMVPを受賞。そのシーズンを除き、40本塁打以上のシーズンは1度もないが、毎年コンスタントに本塁打を積み重ね、通算429本塁打は現役最多の数字である。昨季は114試合の出場で打率.233、27本塁打、72打点、OPS.773を記録。ポストシーズンでは14試合で打率.273、7本塁打、16打点、OPS1.048の活躍を見せ、15年ぶりのリーグ優勝の立役者となった。
気になるのはスタントン不在期間に指名打者の穴を埋めていたベン・ライスの起用法だ。ブーン監督によると、ライスはポール・ゴールドシュミットの休養時に一塁を守るだけでなく、捕手としての起用も検討されているという。「ブルペンでの捕球を含め、彼はあらゆる練習をしている。準備が整えば、どこかのタイミングで捕手として試合に出ることもあるだろう」とブーン監督。スタントンの加入でさらに厚みを増したヤンキース打線は、他球団にとって大きな脅威となりそうだ。