藤浪晋太郎がマリナーズ傘下AAA級からFAに 今季マイナーで21試合に登板
2025.6.18 12:38 Wednesday
日本時間6月18日、藤浪晋太郎がマリナーズ傘下AAA級タコマからリリース(解雇)されてFAとなった。米公式サイト「MLB.com」の選手個人ページにそのトランザクションが記載されている。渡米3年目の今季はマリナーズとマイナー契約を結び、メジャー昇格を目指していた藤浪。今後は日本球界復帰の可能性も含め、様々な選択肢のなかから移籍先を探していくことになりそうだ。
今年4月に31歳の誕生日を迎えた藤浪は今季、マリナーズ傘下AAA級タコマで21試合にリリーフ登板。18回2/3を投げて2勝1敗、4ホールド、防御率5.79、被打率.172、WHIP1.98、奪三振24に対して与四球26と例年通りの不安定なパフォーマンスに終始していたが、5月以降は安定感を増し、直近8試合はすべて無失点に抑えていた。
最速100マイルを超える速球はどの球団にとっても魅力的なはずだが、やはりネックは制球力。昨季の与四球率も8.17という酷い数字だったが、今季はさらに悪化して12.54となり、1イニングに1個以上のペースで四球を与えている計算になる。この課題を克服できない限り、メジャー復帰への道は開かれないのではないだろうか。
マリナーズは今季、主力投手に故障者が続出しており、チーム防御率3.93はリーグ平均レベルに過ぎない。しかし、そうした状況のなかでも藤浪にチャンスが与えられることはなかった。あくまでもメジャー復帰を目指すのか、それとも日本球界に復帰するのか、あるいは他の国でのプレー機会を模索するのか、藤浪の決断には大きな注目が集まりそうだ。