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今季2回目の新人王模擬投票 ウィルソンがAL1位 菅野は選外に

2025.6.18 18:31 Wednesday

 日本時間6月18日、米公式サイト「MLB.com」は今季2回目の新人王模擬投票の結果を発表した。今回の模擬投票には同サイトの34人の有識者が参加し、現時点での各選手の成績だけでなく、残りのシーズンで何が起きるかを予想したうえで各リーグの1位から5位までを選出。それを1位5ポイント、2位4ポイント、3位3ポイント、4位2ポイント、5位1ポイントで集計し、各リーグのトップ5が発表されている。ア・リーグは35人中33人からの1位票を集めてジェイコブ・ウィルソン(アスレチックス)が選出。前回投票では5位に着けた菅野智之(オリオールズ)は今回はトップ5から漏れた。

 ア・リーグはジェイコブ・ウィルソン(アスレチックス)が35人中33人から1位票を獲得するなど圧倒的な支持を集めた。ウィルソンは卓越したヒットツールを持ち、MLB2位の打率.362、98安打をマークしてアーロン・ジャッジ(ヤンキース)に肉薄。オールスター投票でもスーパースターのボビー・ウィットJr.(ロイヤルズ)を抑え、ア・リーグ遊撃手部門で1位に入るなど、大ブレイクを果たしている。

 ウィルソンに次ぐ2位にはカルロス・ナルバエス(レッドソックス)がランクイン。26歳のナルバエスはOPS.824、そして捕手守備における高い貢献度で、ウィルソンに次ぐ新人2位のfWAR2.5をマークしている。3位には14先発で防御率2.45を記録しているシェーン・スミス(ホワイトソックス)、4位には下馬評の高かったジェイソン・ドミンゲス(ヤンキース)が入った。

 そして、先日デビューしたばかりの超有望株ローマン・アンソニー(レッドソックス)が、今後の活躍を期待されて5位にランクイン。さらに、トップ5以外では、アンソニーと共に「有望株ビッグ3」を形成するクリスチャン・キャンベルとマルセロ・マイヤー(共にレッドソックス)が、それぞれ1位票を獲得した。また、前回投票では5位に入った菅野智之は、ポイントを獲得したものの、トップ5には届いていない。

 一方のナ・リーグは「本命不在」の状況。24の1位票を得てトップとなったのは、24歳の捕手ドレイク・ボールドウィン(ブレーブス)。ボールドウィンは持ち前の打力を発揮してOPS.800を残しているが、最近ではショーン・マーフィーと捕手で出場機会を分け合っている。このまま新人王を獲得するためには、まずチーム内での競争を制し、出場機会を確保する必要があるだろう。

 そして、2位には1位票を3つ獲得した金慧成(キム・ヘソン)が入った。金慧成は前回投票では1位票を得られなかったが、5月にデビューしてからOPS.969を記録。複数ポジションを守る守備力、失敗なしの6盗塁を決めている走力を買われ、2位に躍進した。さらに、3位には新人トップの10本塁打を放っている強打の捕手アガスティン・ラミレス(マーリンズ)、4位には16登板(15先発)で防御率3.50を記録している右腕チャド・パドリック(ブリュワーズ)、5位には再昇格後に調子を上げてきた内野手マット・ショウ(カブス)がそれぞれ1位票を獲得してランクイン。

 また、トップ5外ではベン・カスパリアス(ドジャース)、ジェイコブ・ミジオロウスキ(ブリュワーズ)、リアム・ヒックス(マーリンズ)らも1位票を得た。佐々木朗希(ドジャース)は今季絶望の可能性も取り沙汰されており、ポイントを得られなかった。


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