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今夏のトレード候補14人をリストアップ ネイラー、オズナら強打者も

2025.6.19 06:00 Thursday

 日本時間6月18日、米公式サイト「MLB.com」のマーク・フェインサンド記者がおよそ6週間後に迫ったトレード・デッドラインを前に、14人の選手をトレード候補に選出。今季のMLBは未だ混戦模様で、ア・リーグではホワイトソックスを除く全球団がポストシーズン圏内から8ゲーム差、ナ・リーグでは4球団(マーリンズ、ナショナルズ、パイレーツ、ロッキーズ)を除く11球団がポストシーズン圏内から7ゲーム差に踏みとどまっている。売り手・買い手の旗色はまだまだ不透明だが、この記事ではトレードの可能性がある14選手を取り上げている。

 14選手の中で最大の大物となりそうなのが、ともに今季限りでFAとなる2人の強打者。ジョシュ・ネイラー(ダイヤモンドバックス)とマーセル・オズナ(ブレーブス)だ。ダイヤモンドバックスは勝率5割をキープしており、さらに借金7のブレーブスも地力があるため、この2球団が売り手に回るかはまだわからない。しかし、もしトレード市場にこの2人が出れば、人気銘柄となるに違いない。

 今季打率.302、OPS.830を記録しているネイラーにフィットする球団としては、ジャイアンツ、マリナーズ、レッドソックス、レンジャーズの名前が。一塁手に穴を抱え、有望株も潤沢なマリナーズは注目すべき候補だろう。そして、11本塁打、OPS.816を残すオズナの移籍先候補には、ガーディアンズ、レンジャーズ、タイガースがリストアップ。ブレーブスは借金7を抱えるにもかかわらず、大ケガから復帰したロナルド・アクーニャJr.とスペンサー・ストライダーに賭け、売り手に回らないという予想も多い。しかし、仮に売り手に回れば、パワーヒッター不足の今夏の市場でオズナは引く手数多となりそうだ。

 そして、オフのあいだからトレードの噂が飛び交うルイス・ロバートJr.(ホワイトソックス)も名を連ねた。シルバースラッガー、ゴールドグラブの受賞歴もある27歳の万能中堅手は、昨季から不調が続く。今季は打率.190、OPS.580と昨季より数字を落としている。ロバートJr.は向こう2年それぞれ2000万ドルの球団オプションを残しているものの、それでもホワイトソックスは今夏に彼を売り切る可能性が大。一方で守備・走塁は依然として優秀で、メッツ、パドレス、フィリーズが移籍先として挙げられている。

 また、同じ外野手では、来季終了後にFAが迫るテイラー・ウォード(エンゼルス)もトレードが予想された。エンゼルスは借金2でポストシーズン圏内まで2ゲーム差と健闘している。ただ、チームとしてはまだ発展途上であり、勝負のタイミングは先。ウォードを放出して対価を獲得し、有望株マシュー・ルーゴを登用するシナリオは合理的だ。ウォードの移籍先としては、ガーディアンズ、パドレス、レイズ、ロイヤルズが挙げられている。加えて、エンゼルスからは今季限りでFAのタイラー・アンダーソンもリストアップされた(候補球団はカブス、オリオールズ、ツインズ)。

 そして、上記以外では3人の救援投手の名が挙がった。防御率2.23と好投中のジェイク・バード(ロッキーズ)、ナショナルズの守護神カイル・フィネガン、防御率1.74とブレイクしているデニス・サンタナ(パイレーツ)は、それぞれブルペンに穴を抱えるダイヤモンドバックスなどが候補とされている。

 ほかには、好守の三塁手ライアン・マクマーン(ロッキーズ)、レンタル物件となる先発左腕アンドリュー・ヒーニー(パイレーツ)、強打の外野手ヘスス・サンチェス(マーリンズ)、伸び悩み中の剛腕エドワード・カブレラ(マーリンズ)の名前も。また、やや意外な名前では、ポストシーズン争いを快走する両球団からフレディ・ペラルタ(ブリュワーズ)とザック・リテル(レイズ)も挙がった。ブリュワーズ、レイズはともに高い投手育成力を持ち、FAが近づいたベテラン投手はチームの成績にかかわらずトレードで整理することがある。可能性は高くないが、特にペラルタが市場に出れば、そのインパクトは大きいだろう。


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