セールがあわや完封の快投 ブレーブスがメッツ3連戦に勝ち越し
2025.6.19 11:44 Thursday
【メッツ0-5ブレーブス】@トゥルイスト・パーク
日本時間6月19日、クリス・セールがあわや完封の快投を見せ、ブレーブスがメッツに勝利。3戦目を前にして、メッツ3連戦の勝ち越しを決めた。セールは8回2/3を無失点7奪三振の素晴らしい内容で今季5勝目(4敗)をマーク。打線もロナルド・アクーニャJr.らが本塁打を放ち、メッツ先発のポール・ブラックバーンに1敗目をつけた。
初回、ブレーブスは1番アクーニャJr.が試合の初球を捉え、先頭打者本塁打に。さらにその後、2人の走者を溜めてから敵失で2点目、犠牲フライで3点目を加えた。先発のセールは3回まで毎回走者を出しながら、傷口を広げず。左翼アレックス・バーデューゴの好捕もあり、無失点で抑え続けた。
4回にも暴投で4点目の援護をもらい、セールはその後も快調にピッチング。5安打1四球と走者を出す場面は少なくなかったが、メッツ打線の重要人物であるフランシスコ・リンドーア、フアン・ソト、ピート・アロンソの3人を12打数無安打5奪三振に抑え込み、要所を締めた。
9回無死では、先頭のソトが放った一塁・投手の間に飛んだゴロをセールが横っ飛びで捕球。この美技で1アウト目、続くアロンソからは三振を奪い、完封まであと1アウトにこぎつけた。しかし、二死から安打を浴びると、ここで降板。降板を告げに来たブライアン・スニッカー監督にはブーイングも浴びせられたが、残り一死をブルペンに託した。2番手ライセル・イグレシアスは後続を難なく抑え、ブレーブスはメッツに5対0で勝利。ブレーブスは借金を6に減らし、プレーオフ圏内まで6ゲーム差に漸進した。
同地区ライバルへの勝利の立役者となったセールは、過去10試合で防御率1.23と絶好調。昨季サイ・ヤング賞左腕の復調に加え、ブレーブスは昨季はいなかった2人のスターも本調子を取り戻している。5月末に復帰したアクーニャJr.は打率.390、OPS1.215、わずか23試合で8本塁打など「ジャッジ並み」の打棒を披露。スペンサー・ストライダーも前回登板では13奪三振を挙げ、約2年ぶりの勝利投手となった。役者が揃いつつあるブレーブスの逆襲がここから始まるかもしれない。