アレナドが史上7人目の快挙達成 通算350本塁打&ゴールドグラブ賞10度
2025.6.20 10:58 Friday
【カージナルス8-6ホワイトソックス】@シカゴ/レイト・フィールド
日本時間6月20日に敵地レイト・フィールドで行われたホワイトソックスとのダブルヘッダー第1試合、ノーラン・アレナド(カージナルス)は初回にレフトへ飛距離358フィート(約109.1メートル)のフライを放った。もしこの試合がヒューストンのダイキン・パークで行われていたら、この一打が記念すべき本塁打になっていただろう。
それから11イニングが経過し、アレナドはダブルヘッダー第2試合でほぼ同じ場所に打球を放った。しかし、今回はより力強くボールを打ち返し、打球はフェンスオーバー。アレナドは第1試合で惜しくも逃した快挙を成し遂げることになった。
アレナドはダブルヘッダー第2試合の三回表に放ったこの一発で、輝かしいキャリアにおける通算350本塁打を達成。クーパーズタウンの殿堂入りを果たした選手、あるいは殿堂入りに向けた道のりを歩んでいる選手たちがズラリと名を連ねるリストの仲間入りを果たした。また、アレナドは十回表に勝ち越しタイムリーを放ち、チームのダブルヘッダー連勝に貢献している。
通算350本塁打を達成したのはジャンカルロ・スタントン(ヤンキース)、マイク・トラウト(エンゼルス)、ポール・ゴールドシュミット(ヤンキース)、マニー・マチャド(パドレス)、フレディ・フリーマン(ドジャース)に次いでアレナドが現役6人目。しかし、アレナドの守備での実績を含めると、MLBの歴史に残る快挙となる。
今日の試合が始まる前の時点で、通算350本以上の本塁打を放ち、10度以上のゴールドグラブ賞に輝いた選手はMLBの長い歴史上でもわずか6人しかいなかった。ジョニー・ベンチ、マイク・シュミット、ウィリー・メイズ、ケン・グリフィーJr.、アンドリュー・ジョーンズ、アル・ケーラインという顔ぶれであり、ジョーンズ以外の5人は殿堂入りを果たしている。
通算350本塁打を達成したアレナドはMLBデビューした2013年から2022年まで10年連続でゴールドグラブ賞に輝いており、上記の6人に続く史上7人目の快挙を達成。このエリート集団とともに、いつかアレナドもクーパーズタウンの野球殿堂に自身の記念碑が飾られることになるかもしれない。