フィリーズがメッツを撃破 ナ・リーグ東地区の単独首位に浮上
2025.6.21 12:55 Saturday
【フィリーズ10-2メッツ】@フィラデルフィア/シチズンズバンク・パーク
まだレギュラーシーズンは半分以上残っており、フィリーズは今回のメッツとのシリーズでナショナル・リーグ東地区の優勝争いが決着するわけではないことをわかっている。
それでも、フィリーズは本拠地シチズンズバンク・パークで行われたメッツ3連戦の初戦に快勝したことに満足しているに違いない。首位攻防3連戦の初戦を制し、単独首位に浮上したからだ。
フィリーズは先発のザック・ウィーラーが5回4安打無失点ながら決して本調子ではなく、ブルペンも2点のリードを守り切れなかった。しかし、ブランドン・マーシュら打線の活躍により、メッツに1ゲーム差をつけて単独首位に浮上。マーシュは4打数3安打1打点の活躍を見せ、特に7回には一挙6得点のビッグイニングの口火を切る二塁打を放った。
日本時間5月4日に負傷者リストから戻ってきたマーシュは、それ以降39試合(うちスタメン28試合)に出場して打率.337(101打数34安打)、出塁率.409の好成績をマーク。その期間中のOPS.884はアレック・ボームに次ぐチーム2位の数字である。
同点で迎えた7回、先頭打者のマーシュはレフト線への二塁打を放ってチャンスメイク。次打者トレイ・ターナーのタイムリー二塁打で勝ち越しのホームを踏んだ。フィリーズ打線はそこからつながり、ボームとニック・カステヤノスの連続タイムリーでリードを広げると、さらに1死満塁からブライソン・ストットが走者一掃のタイムリー二塁打を放ち、一挙6得点のビッグイニングに。カステヤノスとJ・T・リアルミュートがほぼ同時にホームインするという珍場面もあった。
首位攻防3連戦の初戦を制したフィリーズは直近9試合で8勝1敗と好調。一方、敗れたメッツは今季ワーストの7連敗を喫している。